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Apple共同創業者スティーブ・ウォズニアックが宇宙ゴミ(スペースデブリ)除去の会社を立ち上げる


Appleの共同創設者であるスティーブ・ウォズニアック氏が新たに、宇宙ゴミ(スペースデブリ)除去のための会社「Privateer」を立ち上げたと発表しました。近年は人工衛星打ち上げ数の増加に伴いスペースデブリが問題視されるようになっており、増えすぎたスペースデブリによって通信衛星などが破壊され、地球上の生活が1970年代に逆戻りする可能性も指摘される中、スペースデブリを回収することでこうした問題に対処するという試みです。

Apple Co-Founder Steve Wozniak Announces Space Startup Privateer | Technology News
https://gadgets.ndtv.com/science/news/steve-wozniak-space-privateer-startup-company-apple-co-founder-elon-musk-spacex-jeff-bezos-richard-branson-2540250


Apple co-founder announces private space company to clean up the space debris clogging the planet | The Independent
https://www.independent.co.uk/life-style/gadgets-and-tech/apple-founder-wozniak-space-debris-company-b1919747.html

ウォズニアック氏は2021年9月13日付けで「他とは異なる民間宇宙企業が立ちあがっています」と述べた動画付きツイートを投稿。

A Private space company is starting up, unlike the others. https://t.co/6s8J32mjuF

— Steve Wozniak (@stevewoz)


ツイートに埋め込まれた動画が以下。

Privateer Space - YouTube


「私たちは共に、もっと遠くまで行ける」


「私たちは互いを配慮し、問題を解決できる」


「これは競争でも、コンテストでも、ゲームでもありません」


「私たちは一個人、一つの企業、一つの国ではなく……」


「一つの惑星です」


「私たちは冒険者であり、夢想家であり、リスクを取る人であり、エンジニアであり、星を見つめる人です」


「私たちは人類です」


「正しいこと・良いことを行うかために一丸となるかは、私たち次第です」


「私たちが今抱えている問題を解決することで、次の世代をよりよいものにできます」


「PRIVATEER」


「空はもう、限界ではない」


地球の周囲には既に機能していない衛星が存在し、その数は過去10年で3300個から7600個にまで増加しています。Amazonの宇宙開発事業「Blue Origin」や、イーロン・マスク氏の「SpaceX」など、民間企業による宇宙事業は加速していることから、2030年までに機能しない衛星の数は10万個にまで増加すると予測されています。

このようなスペースデブリの増加は新しい問題ではなく、1987年にはNASAの元科学者であるドナルド・J・ケスラー氏が「このようなイベントのドミノ効果により、何をもっても貫けないデブリの層が形成され、地球から宇宙への発射は不可能になるでしょう。必然的に、地球はその層に閉じ込められることになります」と述べていました。このような事態を回避するため、スペースデブリを効率的に除去するための試みは、既に始まっています

Privateerもそんなスペースデブリの除去を目的とする企業で、ウォズニアック氏と、初代iMac開発チームの一人であるアレックス・フィールディング氏によって立ち上げられました。二人は2002年に「Wheels of Zeus(Woz)」というトラッキングデバイスを開発する会社を立ち上げ、運営していましたが、2006年には創業を停止しています。

Privateerの詳細は2021年9月14日から17日にかけて行われる「Advanced Maui Optical and Space Surveillance(AMOS)」というカンファレンスで発表されるとみられています。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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