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Google Chrome 93安定版リリース、今後は4週間ごとにアップデートへ


ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン93.0.4577.63がリリースされました。開発者向けのアップデートが多数行われています。

New in Chrome 93 - Chrome Developers
https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-93/


New in Chrome 93: CSS Module Scripts, URL Handlers for PWAs, the PWA Summit, and more! - YouTube


◆リリースサイクル短縮
2021年3月に発表していた通り、Google Chromeのリリースが4週間ごとに変更されます。ただし、次回のChrome 94は2021年9月21日にリリース予定とのこと。

◆CSSモジュールをサポート
CSSモジュールがJavaScriptモジュールと同様にimport文で読み込めるようになりました。読み込んだモジュールはそのまま「adoptedStyleSheets」を利用してドキュメント全体やウェブコンポーネントのShadow DOMに適用可能です。

◆マルチスクリーンウィンドウ配置APIがアップデート
オリジントライアルの一環として提供されているマルチスクリーンウィンドウ配置APIがアップデートされ、複数のディスプレイが接続されているかを素早く確認可能なプロパティや、全てのディスプレイの詳細をまとめて取得できる関数、新たなディスプレイの接続や切断時にアクションを行える関数などが追加されました。


◆その他のアップデート
Flexboxの新たな配置キーワードを追加
追加されたのは「start」「end」「self-start」「self-end」「left」「right」です。

・クリップボードAPIがSVGファイルをサポート

・metaタグのテーマカラー設定においてmedia設定が可能に
ライトモードとダークモードでテーマカラーを変更することが可能になりました。


・ポート989およびポート990の接続をブロックするように
ALPACAアタックへの対抗策として、989番および990番ポートでのHTTP、HTTPS、FTPサーバーへの接続が失敗するようになりました。

・「Object.hasOwn」をサポート
JavaScriptにて、「Object.prototype.hasOwnProperty.call」のエイリアスとして「Object.hasOwn」がサポートされました。

・AndroidにてSpectre対策を無効化
2018年にパフォーマンスを犠牲にしてSpectre攻撃への一時的な対策が有効化されていましたが、より効率的な対策であるサイト分離がAndroid版Chrome 92で有効化されたことを受け、Spectre対策が無効化されてパフォーマンスが向上しました。なお、この対策はデスクトップ版では2018年末の時点で無効化済みのものです。

また、Chrome 93には27個のセキュリティバグフィックスが含まれています。

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in ソフトウェア, Posted by log1d_ts

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