レビュー

無料でプレイできる超絶レトロなASCIIスタイルのローグライクRPG「Angband」レビュー


「Angband」は、1991年にリリースされたローグライクゲームです。挑戦するたびに形を変える自動生成のダンジョンが、文字と記号だけで表示されるASCIIスタイルで無料プレイ可能とのことなので、レトロな「死にゲー」の雰囲気を味わうべく実際にプレイしてみました。

Home of Angband - rephial.org
http://rephial.org/

上記のサイトにアクセスしたのが以下。AngbandはWindows版とmacOS版がありますが、今回は赤枠の部分をクリックしてWindows版をダウンロードします。


任意の場所にダウンロードされた圧縮ファイルを、Explzhなどを使って解凍します。


解凍したフォルダの中にある「angband.exe」をダブルクリックすると、ゲームが起動します。


これが、Angbandのスタート画面です。左上にメインのウィンドウがあり、その周りに5つのウィンドウが配置されています。


まず、メインウィンドウの「File」から「New」を選択してゲームを始めます。


すると、自分のキャラクターの種族を選ぶ画面に移行します。種族は、すべてにおいて平均的な「Human」


HumanよりDex(器用さ:攻撃の回避や命中)やInt(知力:魔法の強さに影響)が高い反面、Wis(知恵:奇跡の強さに影響)やCon(体力:打たれ強さ)に欠けるため魔法や遠距離が得意な「Half-Elf」


Half-Elfとは逆にStr(力:近接攻撃の強さ)が高い代わりに鈍重な「Dwarf」などが選べます。選択は上下の矢印キーで行います。


今回は「Human」でキャラクターを作成してみます。右矢印キーで「Human」を選ぶと、次は職業を選べます。職業もステータスに影響するほか、職業独自のスキルもあります。職業には、近接攻撃のスペシャリストである「Warrior」や……


魔法が得意な「Mage」などがあります。


今回は「Warrior」を選択。最後に、ステータスの割り振り方を自分で選ぶ「Point-based」とランダムに決まる「Standard roller」から選びます。ここでは「Point-based」を選びました。


20ポイントの持ち点がすでにWarriorにとって重要なStrとDexに割り振られているので、そのままエンターキーでキャラクター作成を終えます。


あとはキャラクター名を決めたら……


ゲームがスタートします。赤枠の中にいるのが自分のキャラクターで、この場所は物資の売買を行う冒険の拠点となる「Town(町)」です。


さっそく階段まで行って「Shift」キーと「.(ピリオド)」キーを同時押しすると……


ダンジョンに突入します。Angbandは、ダンジョンに入るたびに構造が変化する、いわゆるローグライクゲームです。


ダンジョンの中は矢印キーで移動できます。


そうこうしている内にモンスターと遭遇しました。


自分のキャラクターが1マス前進すると、モンスターも1マス動きました。このように、Angbandはお互いが同時に1ターンずつ行動するようになっています。


自分のキャラクターとモンスターが接触すると自動で戦闘が行われ、勝利するとモンスターが消えます。左下のこれまでの行動の履歴を表示するウィンドウに書かれている「You have slain the large white snake.(あなたは大きな白蛇を倒しました)」というメッセージでモンスターを倒したことが分かります。また、右下のモンスターの情報のウィンドウには、今回戦ったlarge white snakeがどんな攻撃方法を持つのかなどが記載されていました。


そうこうしているうちに、下に続く階段を発見。


降りると、地下2階(Level 2)に到達したことを示す「L2」と表示されました。このように、Angbandはダンジョンを下へ下へと進んで、L100で主人公を待つ冥王モルゴスを倒すことを目指すゲームです。


なお、ダンジョンは自動生成されるので、入るたびに全く違ったマップになります。それどころか、たった今降りてきた階段を上ってもフロアマップが再生成されモンスターも再配置されるので、キャラクターの体力やアイテムの残りに余裕があるうちに町に引き返す必要があります。逆に言うと、強力なモンスターに襲われても、階段にたどり着きさえすれば逃げることができるので、進むか退くかの判断が重要です。


ここまでは、Angbandのデフォルトのグラフィックでプレイしてきましたが、Angbandの真骨頂は1991年にリリースされた当初のASCIIスタイルなので、グラフィックを変更してみます。「Options」をクリックして「Graphics」を選び、「None」を選択。


するとこんな感じで文字と記号だけでダンジョンが表現されるようになりました。なお、記号のうち「@」は自分のキャラクターで、「r」はモンスターのラット、「]」は落ちている装備品を表します。どの記号が何を表すのかすぐには覚えられないので、当面はマニュアルとにらめっこしながらプレイすることになりますが、レトロな雰囲気を味わうにはぴったりです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
40年の歴史を誇る一大ゲームジャンル「ローグライクゲーム」の歴史 - GIGAZINE

たったの10行のコードで作られたMSX用RPG「10 Lines Hero」をブラウザで遊んでみた - GIGAZINE

世界最初のRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」はなぜ2018年に歴代最高の売上を記録できたのか? - GIGAZINE

ゲーム史に輝くアクションMORPGの金字塔「ディアブロ」の企画書が公開中 - GIGAZINE

アスキーアートに使われる「ASCII」の意外に知られていない起源とは? - GIGAZINE

全部文字でできたGoogle Maps「ASCII Maps」 - GIGAZINE

in レビュー,   ゲーム, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.