Googleが「2021年夏に登場するAndroidの新機能6選」を発表

Googleが「2021年夏に登場するAndroidの新機能6選」を発表しました。新たに「Android地震計測システム」の提供範囲拡大や、「メッセージ」アプリに「スター」という機能が追加されるという予定が明かされています。

6 new features on Android this summer
https://blog.google/products/android/new-features-summer-2021

◆「Android地震計測システム」の提供範囲拡大
Googleは2020年にAndroidスマートフォンに搭載されている加速度センサーで揺れを検出して世界最大の地震検知ネットワークを構築するプロジェクト「Android Earthquake Alerts System」を始動させていました。新たな発表では、ニュージーランド・ギリシャですでに同システムが利用可能となっているだけでなく、トルコ・フィリピン・カザフスタン・キルギス共和国、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンで新たに提供が始まると明かされました。

Googleは提供対象となっている国について「地震リスクが高い国を優先している」と記述。2022年度はさらに提供範囲を拡大すると述べています。

◆「メッセージ」に重要コメントを再確認しやすくする「スター」が追加
Androidの公式テキストメッセージアプリ「メッセージ」に、新たに「スター」機能が追加されました。スター機能はいわゆる「お気に入り」に相当する機能で、スターを付けたメッセージだけを「Starred(スター付き)」カテゴリで表示することができるというもの。スターの付与はメッセージを長押しするだけでOKです。

Keep track of important messages on Android - YouTube


「スター」機能は発表から数週間以内にAndroidで広く展開されるとのことです。

◆入力したメッセージに関連する「ステッカー」の自動表示
新たなアップデートで、メッセージを入力した後に「ステッカー」を追加しようとした場合、入力内容に関連するステッカーが優先的に表示されるようになりました。

この機能はすでに「Gboard」のベータ版で利用可能で、正式版への追加は2021年夏。利用可能となるのは、Android 6.0以上の英語・スペイン語・ポルトガル語のGboardユーザーです。

◆音声だけでお気に入りアプリを起動可能に
「ヘイ、Google」という音声コマンドで起動できるAndroidアプリの種類が増加しました。「ヘイ、Google。Capital Oneの請求を支払って」「ヘイ、Google。Stravaで走行距離を確認して」など、サードパーティ製アプリの起動が可能。「ヘイ、Google。ショートカット」と話すと、利用可能なコマンドの種類が確認できるそうです。

Talk to your favorite apps with Google Assistant on Android - YouTube


◆音声でスマートフォンを操作する「Voice Access」に「視線検出」機能追加＆パスワード入力機能の強化
音声でスマートフォンを操作する公式アプリ「Voice Access」において、画面を見ている間のみ音声検出を有効化する「視線検出」機能が追加されました。さらにパスワード入力機能が強化され、パスワード入力欄を自動認識して入力開始状態に移行したり、「dollar sign(ドルマーク)」と言うと「＄」と入力するといった記号の入力に対応したりしました。

◆AndroidAutoにおけるカスタマイズ機能と新しいアプリエクスペリエンスの改善
Android公式のドライビングサポートアプリ「Android Auto」において、ランチャー画面をパーソナライズしたりダークモードを手動で設定したりといったカスタマイズ機能が強化されました。さらに「トップに戻る」オプションやスクロールバーに「A to Z」ボタンを追加するなど、簡単にコンテンツを閲覧できるようにUIが変更され、「WhatsApp」などのメッセージアプリにランチャー画面からアクセス可能となりました。

加えて、EVの充電、駐車、ナビゲーションなどのアプリがAndroid Autoで利用可能になったとのことで、日本においては「カーナビタイム」が公式対応したと発表されています。

『カーナビタイム』が「Android Auto」に対応！｜プレスリリース/お知らせ｜ナビタイムジャパン
https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202106/11_5364.html