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YouTubeで最も目立つ広告位置からお酒・ギャンブル・政治が排除される


YouTubeで最も目立つ広告表示位置で、お酒・ギャンブル・政治の広告を表示させることが禁止になることがわかりました。

YouTube to ban masthead ads related to alcohol, gambling, politics and elections - Axios
https://www.axios.com/youtube-masthead-advertising-ban-9b8d3f1c-f0e4-4520-bcad-fa2e1e46b1a5.html

YouTube is banning alcohol, gambling, and politics from its ‘most prominent’ ad slot - The Verge
https://www.theverge.com/2021/6/14/22533451/youtube-advertising-alcohol-gambling-politics-drugs-ban-masthead

YouTubeはプラットフォーム上のさまざまなところに広告を表示させますが、特にYouTubeのウェブ版やアプリにアクセスして真っ先に表示されるトップページ画面の広告は「マストヘッド広告」と呼ばれ、最も人目を引く広告となっています。マストヘッド広告は大規模なリーチや、認知度の向上を実現するといわれています。


海外ニュースメディアのAxiosが入手した情報によると、YouTubeはこのマストヘッド広告において、お酒、ギャンブル、政治関連の広告を禁止する予定とのこと。テクノロジー系メディアのThe VergeがYouTubeとコンタクトを取ったところ、担当者は、マストヘッド広告において広告の種類を制限することが「ユーザーエクスペリエンスの向上につながる」とコメントしたそうです。

禁止される広告を具体的にいうと、「お酒の販売を促進する広告」「明示的に売上促進していなくてもお酒のブランディングをする広告」「ギャンブル関連のコンテンツ」「政治的な候補者を推薦する広告」などで、特定の問題提起を行うような広告はその性質上、政治的であることが多いため、ケースバイケースで判断されます。


マストヘッド広告はインプレッション数が多いため、広告主にとって魅力的な広告枠ですが、非常に目立つことから通常のバナー広告よりも頻繁に精査されます。例えばトランプ大統領は選挙前の2日間に「終日表示させるマストヘッド広告」を購入したことで知られており、これを受けてYouTubeは2020年11月に終日単位のマストヘッド広告を廃止しました

YouTubeでは既にGoogle広告設定を通じてお酒やギャンブルの広告表示を制限させる方法をユーザーに提供していますが、新たな措置により、YouTubeがより「全てのユーザー向け」のツールに向けて一歩前進したといえます。

Googleでお酒やギャンブルの広告表示を減らすことを可能に - GIGAZINE

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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