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Google・Mozilla・Apple・Microsoftが協力して「ブラウザ拡張機能の標準化」を図ることを発表、ChromeやFirefoxなどの「拡張機能の共通仕様」実現に向け


2021年6月4日、Google・Microsoft・Mozilla・Appleが、ブラウザ拡張機能の標準化とパフォーマンスの向上などを図るコミュニティグループ「WebExtensions Community Group (WECG)」を立ち上げたことを発表しました。

Forming the WebExtensions Community Group | WebExtensions Community Group
https://www.w3.org/community/webextensions/2021/06/04/forming-the-wecg/


Google, Microsoft, and Mozilla work together on better browser extensions
https://www.bleepingcomputer.com/news/security/google-microsoft-and-mozilla-work-together-on-better-browser-extensions/

Apple, Mozilla, Google, Microsoft form group to standardize browser plug-ins | AppleInsider
https://appleinsider.com/articles/21/06/04/apple-mozilla-google-microsoft-form-group-to-standardize-browser-plug-ins

WECGはChrome・Microsoft Edge・Firefox・Safariにおける既存の拡張機能モデルとAPIを基板とし、仕様制定から始めるとのこと。今後の目標は、拡張機能の開発を容易にするために、一貫性のあるモデルに加え、機能・API・アクセス許可の共通コアを規定し、より安全かつ悪用しにくいアーキテクチャの概略を作成することで、この作業はW3C TAGとHTMLの両者が一致する、ユーザー中心・互換性・パフォーマンス・セキュリティ・プライバシー・移植性・保守性・明確な動作といったデザイン原則に基づきます。

ただし、WECGは既存のプラットフォームや実装の全ての側面に手を加えるものではなく、拡張機能の署名や配信に関しては対象外とのことで、各ブラウザベンダーは独自の審査基準や編集方針に基づく拡張機能配信プラットフォームを独立して運営する予定。

WECGの議長はブラウザ拡張機能の開発者であるAppleのティモシー・ハッチャー氏とGoogleのシメオン・ヴィンセント氏が務め、Google・Microsoft・Mozilla・Appleが参加しているほか、関心のある他のブラウザメーカーや開発者などの参加を歓迎していると発表しています。


以前から、各ブラウザ共通の実装を可能にする拡張機能API「WebExtensions API」が開発され、Chrome・Firefox・Operaなどで採用されていましたが、拡張機能開発における標準化は達成できていませんでした。WECGチームは「ここ数年、複数のブラウザーが互換性のある拡張機能を採用しているので、ブラウザやその他の利害関係者が協力して、共通の拡張機能プラットフォームを発展させる方法を探れることに興奮しています」と述べています。

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in ウェブアプリ, Posted by log1p_kr

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