ソフトウェア

YouTubeのライブ配信で暴れる荒らしコメントを自動で非表示にできる拡張機能「modekun」が登場


YouTubeなどでいつでもどこでも誰でも簡単にライブ配信を行ったり、他人のライブ配信を見たりすることができるようになりました。しかし、インターネット活動には心ない荒らしによる妨害がつきもの。ライブ配信では他人の視聴を邪魔したり不快にさせたりするようなコメントが投稿されることもよくあります。@mchi27さんが開発したChrome用拡張機能「modekun」は、YouTubeのライブ配信に湧く荒らしコメントを自動で非表示にしてくれるツールで、ライブ配信をよく見る人にお役立ちです。

live チャット欄で疲れないためにツールを作った - ぴょこぴょこブログ
https://tjmtmmnk.hatenablog.com/entry/2021/06/03/120000

modekunはChromeウェブストアの以下のページで、無料で配布されています。

modekun - Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/modekun/lnlgicokoimnfncigoknlbiicjfbbejp


@mchi27さんによれば、ライブ配信コメントの荒らしは大まかに以下の4種類に分けられるとのこと。

1:連投
全く同じコメントを短時間に何度も投稿する。
2:繰り返し
同じ文章や言葉を何度も繰り返した内容を1回のコメントで投稿する。
3:NGワード
他人が不快に感じるような単語を含んだコメントを投稿する。
4:罵詈雑言(ばりぞうごん)
ひどい内容のコメントを投稿する。

modekunは、上記のうち1・2・3のタイプに対応しています。コメントの連投や同じ単語の繰り返し回数が設定した閾値を超えると、そのコメントが非表示になるという仕組みです。


また、制御対象のコメント数や解析の実行間隔も設定できます。


データはブラウザ上のみで処理されるので、外部サーバーにアップされることはないとのこと。modekunは、記事作成時点でYouTubeとMildomに対応しています。

@mchi27さんによれば、1については同一ユーザーによる重複コメントをカウントし、閾値(いきち)を超えたら非表示にするという対策が取られています。また、3についてもあらかじめ登録されていたNGワードを含んでいたら非表示にするようにしているそうです。


しかし、2のタイプの荒らしについては、単純に繰り返したワードの出現頻度をカウントするシステムにすると、「が」「を」「は」などの助詞も規制対象となってしまう恐れがあります。そこで、@mchi27さんは、日本語形態素解析をJavaScriptで実装したkuromoji.jsを応用し、名詞・動詞・形容詞・感動詞に絞って出現頻度をカウントすることで対応しているそうです。

なお、modekunのソースコードはGitHubで公開されています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1i_yk

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