メモ

予防接種後の瓶に残ったCOVID-19ワクチンから科学者がmRNA配列を割り出しGitHubに投稿


スタンフォード大学の生物学者アンドリュー・ファイアー氏らにより、モデルナが作った新型コロナウイルスワクチン「mRNA-1273」のmRNA配列がGitHubに投稿されました。研究チームによると、RNAワクチンは標準的な方法で配列を容易に得ることができるとのこと。

Assemblies-of-putative-SARS-CoV2-spike-encoding-mRNA-sequences-for-vaccines-BNT-162b2-and-mRNA-1273/Assemblies of putative SARS-CoV2-spike-encoding mRNA sequences for vaccines BNT-162b2 and mRNA-1273.docx.pdf at main · NAalytics/Assemblies-of-putative-SARS-CoV2-spike-encoding-mRNA-sequences-for-vaccines-BNT-162b2-and-mRNA-1273 · GitHub
https://github.com/NAalytics/Assemblies-of-putative-SARS-CoV2-spike-encoding-mRNA-sequences-for-vaccines-BNT-162b2-and-mRNA-1273/blob/main/Assemblies of putative SARS-CoV2-spike-encoding mRNA sequences for vaccines BNT-162b2 and mRNA-1273.docx.pdf


Stanford Scientists Reverse Engineer Moderna Vaccine, Post Code on Github
https://www.vice.com/en/article/7k9gya/stanford-scientists-reverse-engineer-moderna-vaccine-post-code-on-github

研究チームはニュースサイト・Motherboardに対して、ワクチンを「リバースエンジニアリングした」わけではなく、入手したサンプルをもとに2つの合成RNA分子の推定配列を投稿したものであると説明しています。


サンプルは、スタンフォード大学や退役軍人向けのワクチン接種に用いられたあとの、廃棄予定の空容器をFDAの許可を得て回収して得たものだとのこと。研究チームによると、微量のRNAを検出する次世代シーケンシング技術をもってすれば、2つのワクチンRNAのコード領域を組み立てるのに十分な量だったそうです。

研究チームはmRNA配列を公開した理由について、「ワクチンが普及するにつれ、これらは多くの異なる調査や研究に現れ始めています。このmRNA配列を知ることは、将来の生物医学データセットを分析する際に他のRNAと区別することが容易になるため、非常に有用です」と説明しています。

なお、配列が公開されたからといって、「誰でもワクチンを作れる」という事態にはならないとのことです。

新型コロナウイルスワクチンがリバースエンジニアリングされたのは今回が初めてではありません。2020年12月25日にはPowerDNSの創設者であるBert Hubert氏が、ファイザーの開発した「BNT162b2」のmRNA配列を公開しています。

Reverse Engineering the source code of the BioNTech/Pfizer SARS-CoV-2 Vaccine - Articles
https://berthub.eu/articles/posts/reverse-engineering-source-code-of-the-biontech-pfizer-vaccine/

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in メモ, Posted by logc_nt

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