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新型コロナの時代にオープンした映画館「イオンシネマ シアタス心斎橋」の本気の感染症対策を見にいってきたレポート


新型コロナウイルス感染症対策(COVID-19)の影響により、映画館が未曽有の大打撃を受ける中、2021年3月16日(火)から「イオンシネマ シアタス心斎橋」が大阪府中央区でオープンします。大阪府の緊急事態宣言発令を受け、2021年1月の開業を延期してのグランドオープンを迎えたシアタス心斎橋は、「映画館に足を運ぶということが問われる時代だからこその、安心して映画を楽しめる環境作り」を理念に、西日本エリアでは初となる「全席座席間への飛まつ対策パーテーション設置」や、座席や館内設備の至る所に抗菌・抗ウイルス加工の「ヘルスブライトエボリューション」を施すなど、徹底的な防疫対策を導入しているとのこと。そんなシアタス心斎橋に一足先に入ることができたので、一体どんな映画館になっているのか見にいってきました。

イオンシネマ シアタス心斎橋
https://www.aeoncinema.com/cinema/shinsaibashi/

・目次
◆心斎橋パルコ到着~シアタス心斎橋のロビー
◆通常のスクリーンを内覧してみた
◆イオンシネマの最上級スクリーン「グランシアター」
◆フード・ドリンクメニュー

◆心斎橋パルコ到着~シアタス心斎橋のロビー
「イオンシネマ シアタス心斎橋」の場所は、大阪府大阪市中央区心斎橋筋一丁目8-3にある心斎橋パルコの12階です。


心斎橋パルコに到着。


エレベーターで12階に到着すると、準備中の間仕切りがありました。この間仕切りの向こうが、3月16日にグランドオープンを迎えるシアタス心斎橋です。オープン時には間仕切りはなくなります。


シアタス心斎橋のロビーはこんな感じ。


さっそくスクリーンに進みます。スクリーンに入る前のゲートには、チケットのQRコードを読み込ませるステーションと……


検温器がありました。


また、スクリーンまでの廊下には手指消毒用のスプレーが。これ以外にも、シアタス心斎橋の館内には至るところに手指消毒用のスプレーが設置されていました。


◆通常のスクリーンを内覧してみた
スクリーンに入るとこんな感じ。シアタス心斎橋には、基本的な鑑賞料金で入れる通常のスクリーン1~6と、特別料金の「グランシアター」の2種類があり、ここは全81席で最も座席数が多いスクリーン6です。


一番オーソドックスな「両肘座席」は、特にリクライニング等がついていない固定席ですが、全ての座席と座席の間に飛まつ対策のパーテーションが設置されています。また、館内の座席や扉、壁面には「ヘルスブライトエボリューション」という抗ウイルスコーティングが施されているとのこと。


最前列は、寝そべった姿勢で映画を見ることが可能な「コンフォートシート」になっています。


実際に人がコンフォートシートに座るとこんな感じ。映画館の最前列に座ると、見上げる姿勢になって首を痛めてしまう場合がありますが、コンフォートシートならその心配はなさそうです。コンフォートシートの左右にもパーテーションがあるほか……


ひじかけの下の方に、スマートフォンの充電ができるUSBソケットもついています。コンフォートシートには追加料金が発生しないので、両肘座席と同じ料金で座れます。


スクリーンの最後列は、税込1000円の追加料金が必要な「ハイグレードシート」です。


ハイグレードシートには無料でウエルカムドリンクも付いてきます。シートに可動式のテーブルがあるので、ドリンクと一緒にポップコーンなどのお菓子を注文しても置き場所には困りません。


ハイグレードシートに人が座るとこんな感じ。


ハイグレードシートは座面が高いので、よほど体格が大きい人以外は床に足がつきませんが……


電動のリクライニングを使用すると、フットレストが持ち上がってくるのと同時に背もたれが少し後ろに倒れるので、無理な姿勢にならずゆったりと映画を見ることが可能になっています。


ハイグレードシートには、コンフォートシートと同じUSBソケットがあるほか……


手元を照らすライトもあります。


また、ハイグレードシートのパーテーションは押し下げることができるようになっているので、家族など飛まつ対策が不要な人と隣合って座る場合はパーテーションをなくしてもよさそうです。


スクリーン内には、ウイルス対策にも効果があるという除菌脱臭機「ジアイーノ」が設置されていました。


ハイグレードシートの一列前にある、両肘座席の最後列左端から映像スクリーンを見るとこんな感じ。パーテーションがある分、座席と座席の間にスペースがあるので、後ろの方の席に座った時に発生しがちな「前の人の頭で何も見えない」という事態は回避できそうです。スクリーンからの距離があるので、「スクリーン全体と同時に他のお客さんの反応を楽しめる座席」という印象です。


最前列の右端から映像スクリーンを見たのがこれ。最前列に座ると、首が痛くなる問題の他に「端の方に座ると角度がきつすぎて映像がまともに見えない」という場合がありますが、これなら最前列の端からでも問題なく視聴できそうです。


一般的な映画館の映像スクリーンには、パーフォレーションという細かい穴があいていますが、シアタス心斎橋の映像スクリーンは穴がない「セバートソンスクリーン」を採用しているので、クリアな映像表現が可能とのことです。


実際に映画を視聴したわけではないので体感はできませんでしたが、全スクリーンには全音域を合成された音が出力可能な「コアキシャルシステム」が採用されているとのこと。料金は一般が税込1800円、大学生が税込1500円、高校生以下が税込1000円で、ハイグレードシートのみ税込1000円の追加料金が発生します。一方、最前列のコンフォートシートは両肘座席と同じ料金で使えるので、通常のスクリーンで映画を見るならコンフォートシートで寝そべりながら映画を鑑賞するのがオススメだと感じました。


◆イオンシネマの最上級スクリーン「グランシアター」
シアタス心斎橋のスクリーン7は、座席数が9席の最高級シアターである「グランシアター」で、中はこんな感じ。座席数が少なくコンパクトな分、映像スクリーンが大きく見えます。未就学児は利用不可なので、静かに映画に没頭できるのもポイントです。


グランシアターは全席が高級レザー仕様で、席もゆったりしていました。


また、グランシアターのシートはフットレストと背もたれが個別に動かせるので……


好きな姿勢で映画を鑑賞することができます。


さらに、グランシアターには通常のスクリーンの2倍近い数のスピーカーによる「ドルビーアトモス」が導入されており、より立体的に音が表現可能になっています。実際に5分間ほどのテスト映像を視聴したところ、スポーツカーのエンジンがうなりを上げて視界を横切ったり、鳥が頭上を羽ばたいたりといったシーンの「音の動き」がリアルに再現されていました。


グランシアターの鑑賞料金は税込4000円で、ウエルカムドリンクやスイーツも無料で付いてきます。さらに、上映前にスタッフが注文を取りに来るので、そこで追加の軽食や飲み物をオーダーすることもできるとのことです。


◆フード・ドリンクメニュー
ロビーで注文可能なフード・ドリンクメニューはこんな感じ。飲み物にはソフトドリンクのほか、アルコールとしてビールもあります。


メニューの一部を実物で見ることができました。シアタス心斎橋では、イオンシネマの通常メニューのほかに……


シアタス心斎橋のオリジナルメニューであるミックスナッツとチョコレートも注文可能です。


シアタス心斎橋は2021年3月16日(火)にオープンします。オープニング作品として、3月5日に封切りされたディズニーの最新作「ラーヤと龍の王国」が上映されるので、「徹底的な防疫対策が施された映画館で安心してディズニーの最新作を見たい!」という人は是非足を運んでみて下さい。

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in 取材, Posted by log1l_ks

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