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衛星インターネットサービス「Starlink」は2021年中に通信速度を最高300Mbpsまで引き上げる予定


民間ロケットの打ち上げなどを行っている宇宙開発企業SpaceXの展開するインターネットサービス「Starlink」が、通信速度を2021年後半には300Mbpsにまで引き上げるつもりであることがわかりました。

Speed will double to ~300Mb/s & latency will drop to ~20ms later this year

— Elon Musk (@elonmusk)


これは創業者であるイーロン・マスク氏のツイートにより明らかになったもの。マスク氏はレイテンシも20ミリ秒にまで引き下げる意向を示しています。

マスク氏の当該ツイートは、SpaceXのファンを公言しているTwitterユーザーのAnthony Iemole(@SpaceXFan97)氏へのリプライとして行われました。Anthony Iemole氏は最高80Mbpsという通信環境に月額85ドル(約9000円)を支払っているのですが、実際にはこの最高速度が出ることはなく、平均して10Mbps~15Mbps、よくて25Mbpsという環境なので、「もう我慢できない」とStarlinkの導入を決意。

pic.twitter.com/aiyaOvoGUZ

— Anthony Iemole (@SpaceXFan97)


Anthony Iemole氏が届いたStarlinkのアンテナを接続して速度測定を行ったところ、最高130Mbpsを記録しました。

Set dishy on the ground for now until the pipe adaptor arrives.

1. Dishy
2. One of the first speed tests
3. Fastest speed test so far (standing next to the router) pic.twitter.com/kQVR3CyFwo

— Anthony Iemole (@SpaceXFan97)


マスク氏はこのツイートを見つけて「130Mbpsどころか300Mbpsまで高速化することになるよ」と返信したというわけです。

なお、カバー範囲について質問を受けたマスク氏は、2021年中には地上のほとんどのエリアをカバーし、2022年には全地球をカバーする予定であると返答しました。なお、都市部では各通信会社に優位性があるとのことです。

Most of Earth by end of year, all by next year, then it’s about densifying coverage.

Important to note that cellular will always have the advantage in dense urban areas.

Satellites are best for low to medium population density areas.

— Elon Musk (@elonmusk)

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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