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「神曲」で知られるダンテの子孫が「西暦1302年にダンテが受けた有罪判決は不当だった」として裁判のやり直しを求める


神曲」「新生」などの作品を生み出したイタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの子孫が、「ダンテが西暦1302年に受けた有罪判決は不当である」として裁判のやり直しを求める運動を開始しました。

«Contro il mio avo Dante una condanna politica. Quel processo è da rifare»- Corriere.it
https://www.corriere.it/cronache/21_gennaio_31/contro-mio-avo-dante-condanna-politica-quel-processo-rifare-c1a027bc-638c-11eb-a44f-6ffd36d7208d.shtml

Dante's descendant seeks to overturn poet's 1302 corruption conviction | Dante Alighieri | The Guardian
https://www.theguardian.com/books/2021/feb/01/dante-descendant-seeks-to-overturn-poets-1302-corruption-conviction

ダンテは1265年にイタリアの街フィレンツェに生まれ、30代半ばまでフィレンツェで過ごします。しかし1301年、フィレンツェを勢力下に置いた教皇派中でも封建貴族支持の黒党によってダンテは汚職の告発を受け、罰金と2年間の市街追放の刑を宣告されます。ダンテはこれを不服として1302年3月に法廷への出頭を拒んだため、フィレンツェから永久追放処分となり、フィレンツェに戻ってくれば火刑に処すという宣告を受けてしまいます。

2021年、ダンテの子孫でありフィレンツェにあるイタリア国立天体物理学研究所アルチェトリ天文台で働く天体物理学者セレゴ・アリギエーリ博士は、「私の愛する祖先であるダンテに課せられた罰は不当であり、ガリレオ・ガリレイのように判決が取り消されることはありませんでした」と語り、裁判のやり直しを求めています。


この一件を報じた地元紙のCorriere della Seraによると、イタリアの刑事訴訟法では、被告人の無実を示す証拠が新たに提出された場合最終判決が覆る可能性があることを定めており、再審に時効はなく、被告人の相続人でも行えるとのこと。セレゴ氏は司法上の手続きについて正確を期すため、法律学教授兼弁護士のアレッサンドロ・トラヴェルシ氏に助言を求めたそうで、セレゴ氏の主張を聞いたトラヴェルシ氏は「ダンテに下された追放刑と火刑の2つの判決を当時の法令と現在の法的原則に照らし、判決が覆る可能性があるかどうかを知ることは興味深いでしょう」と語っています。

トラヴェルシ氏らは再審手続きを開始する前に法学者や歴史学者、言語学者などが参加する会議を開催し、考えられるすべての側面から検証を行うとしています。この会議にはイタリア最高裁判所副長官であるマルゲリータ・カッサーノ氏や、当時ダンテに判決を下したフィレンツェ市長カンテ・デ・ガブリエリの子孫、アントワーヌ・デ・ガブリエリ氏も参加するとのこと。会議は2021年5月21日に開催が予定されています。

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in Posted by log1p_kr

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