セキュリティ

キーボードをガチャガチャ連打した子どもが「Linux Mintのロック解除方法」を発見


「スクリーンセーバー時に画面をロックする」という設定のLinux Mintのロックを突破する方法が見つかりました。発見者は子ども2名で、キーボードを連打したことがきっかけでした。

Screensaver lock by-pass via the virtual keyboard · Issue #354 · linuxmint/cinnamon-screensaver · GitHub
https://github.com/linuxmint/cinnamon-screensaver/issues/354

このロック解除方法について報告したrobo2bobo氏によると、問題のロック解除方法は同氏の子どもたちがキーボードを連打した際に見つかったとのこと。robo2bobo氏は子どもたちが「お父さんのパソコンをハッキングする」と言ってキーボードとマウスクリックを連打した際にその様子を眺めていましたが、Linux Mintのスクリーンロックが陥落したのを見て驚いたそうです。

さらに、robo2bobo氏は子どもたちに依頼することで現象が再現可能であることも確認し、ロック解除に必要な手順を特定しています。その手順が以下。

1.システムをスクリーンロックする。
2.仮想キーボードをクリックする。
3.仮想キーボードを連打しながら物理キーボードも連打する。2つのキーボードは同時に連打し、押すキーは多ければ多いほど良い。


この手順ではスクリーンロックが解除されるのではなく、正確にはスクリーンロックのプロセス「cinnamon-screensaver」が強制終了するそうです。一度強制終了させた後は、「cinnamon-screensaver」が自動復帰しないため、再度スクリーンロックをかけたい場合にはシェルを開いて「cinnamon-screensaver」を再実行する必要があるとのこと。

robo2bobo氏によると、自分自身の手では連打速度などの関係からかスクリーンロックを解除することはできなかったそうで、robo2bobo氏は問題の発生条件として「子どもの手が4本以上必要」と注記しています。

この問題はLinux Mintプロジェクトの創設者であるClément Lefèbvre氏に伝わるところとなり、同氏は2021年1月13日付けでMint 19.x、Mint 20.xおよびLMDE 4で問題を修正したと発表しています。

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in セキュリティ, Posted by darkhorse_log

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