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ブラックフライデーセールのオンライン売上高が過去最高記録を樹立、昨年比20%以上増


アメリカのオンラインショッピングサイトにおける2020年の「ブラックフライデー」の売上高が、昨年比21.6%増となる90億ドル(約9300億円)を記録したとAdobeが報告しました。

Black Friday online shopping on track to hit record, Adobe says
https://www.cnbc.com/2020/11/27/black-friday-shoppers-showed-up-but-they-werent-at-the-stores-adobe-says.html

Cyber Monday 2020: Expect record-breaking sales day Monday amid COVID
https://www.usatoday.com/story/money/shopping/2020/11/28/cyber-monday-2020-black-friday-sales-records-coronavirus/6449464002/

US online sales surge to near-record on 'Black Friday' - The Economic Times
https://economictimes.indiatimes.com/tech/technology/us-online-sales-surge-to-near-record-on-black-friday/articleshow/79476525.cms

「ブラックフライデー」とは、毎年11月の第3木曜日に実施される感謝祭(サンクスギビング・デー)の翌日のことで、近年では小売店各社が大規模なセールを実施する日として知られています。

Adobeが高性能アクセス解析ツール「Adobe Analytics」によってアメリカのオンライン小売業者上位100社中80社から取得されたトランザクションデータを分析したところ、2020年のブラックフライデーにおけるアメリカのオンラインショッピングサイトの売上高が前年度比20~29%増の89~96億ドル(約9250~9970億円)に達したことがわかりました。また、全体の売上に対するスマートフォンからの注文の割合は42%(前年度比7%増)とのことで、人々がスマートフォンからショッピングするという傾向が加速していることも判明しています。


このようなオンラインショッピングの売上好調の背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行があるとされています。小売業の在庫管理サービスなどを提供するSensormatic Solutionsによると、このブラックフライデーの売上高増はオンラインショッピングサイトに限られるもので、実店舗の来客者数は前年度比52.1%減を記録したとのこと。この傾向はブラックフライデーの前日である感謝祭において特に顕著で、2020年の感謝祭当日における実店舗の来客者数は前年度比94.9%減という、実質的に客数が「20分の1」になったと報告されています。

2020年のブラックフライデーで最も人気が高かった商品は、おもちゃや化粧品、事務用品、寝具など。2020年10月の平均値と比べて、おもちゃは294%増、化粧品は278%増、事務用品は114%増、寝具は109%増の売上を記録しました。これとは対照的に、アパレル関連製品の売上の増加率は前年度に比べて振るわなかったとのこと。


ブラックフライデーの翌週の月曜日からはオンラインショッピングの大規模セール「サイバーマンデー」がスタートします。2020年のサイバーマンデーの売上高は前年度比19~38%増となる112~130億ドル(約1160~1350億円)に達すると予想されており、今回のブラックフライデーで樹立された売上高の記録を塗り替えるとみられています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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