ネットサービス

無制限のストレージを利用できたG SuiteのサービスがGoogle Workspaceへの移行で廃止される


Googleがソフトウェアスイートである「G Suite」を「Google Workspace」に改称したことに伴いサービス内容が見直され、月額プランの仕様も大きく変更されました。その結果、G Suiteには存在した一般ユーザーが利用できる無制限ストレージはGoogle Workspaceでは廃止されることとなりました。

Google is Killing Unlimited Drive Storage for Non-Enterprise Users
https://petapixel.com/2020/10/12/google-is-killing-unlimited-drive-storage-for-non-enterprise-users/

Googleは現地時間2020年10月6日の発表で、G Suiteの名称をGoogle Workspaceに改称したことを発表していました。名称だけでなく、UIの刷新や機能の拡充、料金プランの変更なども同時に行われています。

「G Suite」が「Google Workspace」に改称、ツール間の連携などが強化 - GIGAZINE


しかし、料金プランの変更に伴いプランごとの登録人数の上限やサービス内容も変更された結果、G Suiteにはあったストレージ無制限のサービスが、個人のユーザーでは利用できなくなっています。

変更前のG Suiteを利用していたユーザーのストレージ容量とユーザー数の上限は以下の表の通り。個人・法人に限らず「G Suite Business」のプランは5人以上が登録することで、1人あたり月額1360円でストレージ容量が無制限となっていました。


しかし、Google Workplaceへの移行に伴い、月額プランの内容は以下のように変更されました。ストレージ無制限のプランはなくなり、利用できるストレージの上限は、「Business Starter」は月額680円で30GB、「Business Standard」は月額1360円で2TB、「Business Plus」は月額2040円で5TBまでとなっています。


なお、図には含まれていない企業向けの大規模ビジネス向けのプランに登録すれば、容量を5TBよりもさらに増やすことができます。大規模ビジネス向けプランは登録の際にGoogleの営業担当者と直接やり取りをする必要がありますが、ストレージの容量は「必要に応じて増やせる」とのこと。ガジェット系メディアのPetaPixelは「明示的に無制限と言っているわけではないが、現実的には無制限に動作するでしょう」と推測しています。

記事作成時点でG Suiteを利用していたユーザーは、Google Workplaceに切り替えなければストレージ無制限のプランをそのまま利用可能です。しかし、PetaPixelによるとGoogleは将来的にはすべてのユーザーをGoogle Workplaceのシステムに移行させることを予定しており、ストレージ無制限のプランに加入していたユーザーはいずれデータを別のストレージに移す準備が必要になる可能性があります。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Googleが「特定のキーワードで検索したユーザー」の情報を警察に流していたことが判明 - GIGAZINE

Googleが「これから需要の上がる製品」などを教えてくれるインサイトページをGoogle広告に追加 - GIGAZINE

Googleが1000億円以上をニュースメディアに支払うと発表、なぜ危惧されているのか? - GIGAZINE

GoogleがサードパーティーCookie廃止に向けて開発者向けツールのテストを開始 - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.