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iPadOS 14&A12 Bionicチップ搭載の第8世代iPadはこんな感じ&第7世代とベンチマークスコアを比較


2020年9月16日(水)のApple新製品発表会で発表された第8世代iPadは、3万円台という価格で購入可能なエントリーモデルで、第7世代iPadと見た目はほぼ同じながら、チップはA12 Bionicチップに進化し、9月17日(木)に正式版がリリースされたばかりのiPadOS 14をデフォルトで搭載しています。そんな第8世代iPadがどんな進化を遂げたのか、ベンチマークスコアも計測しながら確認してみました。

10.2インチiPad - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/ipad-10.2/


◆iPadOS 14
第8世代iPadは、出荷状態で既にiPadOS 14がインストールされています。


iPadOS 14 - 特長 - Apple(日本)
https://support.apple.com/ja-jp/ios/update


これまでのバージョンではスライドしなければ出現しなかったウィジェットが、iPadOS 14ではウィジェットがホーム画面に固定できるようになりました。また、ウィジェットのサイズも大・中・小の3種類用意されています。


音声アシスタントのSiriを呼び出す時も、前は画面すべてがSiri用のものに変わっていたのが、iPadOS 14からはホーム画面の右下にアイコンが表示されるようになり、作業を並行できるようになりました。


検索画面はホーム画面上部に表示されます。


iPadOS 14からはApple Pencil機能が向上しており、手書き入力が可能になる「スクリブル」機能が追加されています。なお、第8世代iPadは第1世代Apple Pencilに対応。


スクリブル機能をオンにすることで、テキスト入力欄にApple Pencilで入力することができます。例えば検索画面に「GIGAZINE」と手書きで入力すると……


「GIGAZINE」と自動で入力され、検索結果が表示されました。なお、記事作成時点ではスクリブル機能は英語のみに対応しており、かなや漢字などの日本語入力はできません。


第1世代Apple Pencilを使ってメモに入力してみたところが以下。Apple Pencilをすらっと動かすだけで線が入力されており、引っかかりや遅延もみられません。

第8世代iPadに第1世代Apple Pencilで落書きをするところ - YouTube


第7世代iPadではA10 Fusionチップ搭載だったのが、A12 Bionicチップ搭載になったことで、描画性能も進化。普段からiPad Pro&第2世代Apple Pencilを使っている編集部員にも試し書きしてもらったところ、メモを取る分にはほとんど書き味は変わらないものの、お絵描きだと「ペンの重さ」「ペン先と入力結果のズレ」「書き心地」といった点でわずかに違和感があり、さすがにiPad Proと第2世代Apple Pencilほどではないものの、イラストを描く分には問題ないとのこと。


◆第7世代とベンチマークスコアを比べてみた
第8世代iPadが、ほぼ見た目が同じの第7世代iPadからどれだけ性能がアップしたのかを確かめるため、ベンチマークアプリで計測してみました。

まずはGeekbench 5を第8世代iPadと第7世代iPadで走らせて、計測結果を比較してみました。両者ともにiPadOSは14にアップデートしている状態です。


「Geekbench 5」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/geekbench-5/id1435082259


CPUのスコアを計測した結果、第8世代iPad(左)のシングルコアパフォーマンスが1117点、マルチコアパフォーマンスが2242点。対する第7世代iPad(右)のシングルコアパフォーマンスは742点、マルチコアパフォーマンスは1394点で、第8世代iPadに軍配が上がりました。


そして「Compute」でデバイス全体のスコアを比較したところが以下。なお、記事作成時点では第8世代iPadとA12 Bionicチップの名前がまだ反映されておらず、「iPad11,6」「[email protected]」と表記されています。そして、RAMは第7世代iPadと同じく3GBである模様。


次にAnTuTu Benchmarkでも計測&比較してみました。


AnTuTu Benchmark on the App Store
https://apps.apple.com/us/app/antutu-benchmark/id803837129


ベンチマーク中のCGレンダリングを比較したところが以下のムービー。第8世代iPad(左)の方が、第7世代iPad(右)よりもレンダリングがなめらかでスムーズなのがよくわかります。

第8世代iPadと第7世代iPadでAntutu BenchmarkのCGレンダリングを見比べるとこんな感じ - YouTube


スコアの合計点を見ると第8世代iPad(左)が39万6910点、第7世代iPad(右)が25万3353点という結果。特にGPUについては、第8世代が倍以上のスコアをたたき出しています。


メモリの読み書きとユーザーエクスペリエンスでも第8世代が上回る結果となりました。第8世代iPadは3万4800円からとPadシリーズの中でも特に手が届きやすい値段。第1世代Apple Pencilにも対応しているので、お絵描き用のタブレットとして使えるほか、3Dを駆使するゲームでもある程度であれば問題なく動くだけのスペックを備えています。そのため、エントリーモデルとしては十分なほど優れたコストパフォーマンスを発揮するといえます。

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in レビュー,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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