レビュー

重量わずか1.1kgで240Hz&応答速度3ms&IPSパネルなポータブルゲーミングモニター「ROG Strix XG17」レビュー


液晶ディスプレイは、おおむね性能が高ければ重量も重いものなので、「自宅で使っている高性能ディスプレイを、滞在先の親戚宅でも使いたい」と思っても簡単に持ち運ぶことはできません。ASUSから登場した「ROG Strix XG17」はIPSパネルによる高品質な発色、リフレッシュレート240Hz、応答速度3msという性能を兼ね備えつつ、重量を1.1kgに抑え込んだ「ゲーミングポータブルモニター」だということなので、実際にその性能を確かめてみました。

ROG Strix XG17AHPE | 液晶ディスプレイ | ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/Monitors/ROG-Strix-XG17AHPE/

ROG Strix XG17AHPEの外箱はこんな感じ。


内箱は、「REPUBLIC OF GAMERS」というASUSのゲーミング部門である「ROG」のキャッチコピーが描かれたスタイリッシュなデザイン。


開封。


これがROG Strix XG17AHPEです。


ROG Strix XG17AHPEはゲーミング向けとしては新奇なポータブルモニター。正面側から見たサイズは、幅39.9cm×高さ25cm。


特筆すべきは、この薄さ。この中に7800mAhという大容量バッテリーが内蔵されています。


実測値はジャスト1cmと、「バッテリーが内蔵されていないモニターよりも薄い」といえるレベル。


重量は実測1086g。


ディスプレイは17.3インチ、リフレッシュレートは240hz、応答速度はわずか3msとゲーミング仕様。解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、視野角は178度です。


ディスプレイ下部にはハイレゾ音源のステレオスピーカーが内蔵されています。192kHz/24bit対応のヘッドセット用DACチップ「ESS9118」も搭載されており、クリアで迫力があるゲーミングサウンドも出力可能。


側面上部には、電源ボタンなどの操作ボタンが4つ。


下部にはHDMI-Microポート、USB-Cポート×2、ヘッドホン端子があります。


背面はこんな感じで、右上にはROGのロゴが描かれています。ゲーミングデバイスだけあっていかにも光りそうですが、実際には光りません。


中央にはモニターアームなどに固定するためのネジ穴があります。


その他の内容物は、ACアダプター、USB Type-C→USB Type-A変換アダプタ、DisplayPort over USB-Cケーブル(USB-C to USB-C)、HDMI-Micro to HDMIケーブル、保証書に……


モニターの発色に関する詳細なキャリブレーションレポートです。キャリブレーションレポートには、IPS技術搭載のパネルによってsRGBが100%カバーされていることが明記されています。


さらに、ROG Strix XG17には画面保護可能なスマートケースが付属します。


マグネットでモニター下部にバチッと吸着する仕組み。


スマートケースは中ほどに折り目がついており……


折り曲げることで、モニターを自立させられます。


スマートケース装着時の設置可能角度の範囲はこんな感じ。写真左側の状態よりも垂直に立てたり、写真右側の状態よりも斜めに傾けたりすると安定しません。


また、スマートケースは縦置きにも対応しています。


安定感はなかなかで、大きな衝撃が加わらない限りは揺れません。


スマートケース装着時の重量は、実測1376g。


持ってみるとこんな感じ。片手で楽々運べる重さ。ただ、ディスプレイの大きさゆえにバランスが崩れやすく、片手で持つとやや不安定な印象がありました。


というわけで、実際に使っていきます。ROG Strix XG17AHPEはバッテリー内蔵式なので、電源を接続せずとも使えます。


設定項目はこんな感じ。初期設定では言語が英語になっていますが、「システム」→「Language」→「日本語」と選択することで、日本語で設定を行えます。


プリセットからカラーの選択や……


手動での色補正。


明るさやコントラスト、鮮明度、ブルーライト低減機能の調節など、基本的な設定は完備されてます。


ゲーミングモニターならではといえるのが、「ゲーム」という設定項目。AMDのFreeSync機能や……


レースやRTS/RPG、FPS、MOBAなど、ゲームジャンルに最適化された設定を読み込める機能が搭載されています。


さらに、「GamePlus」という項目では、ゲーミングエクスペリエンスを補助するような機能が存在します。「十字線」という機能をオンにすると……


画面の中央部にクロスヘアが表示されるように。クロスヘアの存在しないようなFPSで便利な機能です。


ディスプレイを左90度から右90度までなめるように撮影して、「178度」という広視野角を試したものが以下。モニターの「明るさ」の設定をMAXに設定しています。確かにかなり急な角度からでもGIGAZINEのトップページを視認できますが、斜めから見ると明るさが減じてしまう様子。

「ROG Strix XG17」の視野角はこんな感じ - YouTube


また、240Hzで最大3.5時間持続するというバッテリーについても連続駆動時間をチェックしてみました。100%まで充電してから、NASAの公式ライブストリーミングを映して何時間バッテリーが持つのかを調べています。設定は明るさのみ100%で他は初期設定、リフレッシュレートは240Hzです。ムービー自体はタイムラプスムービーであるため音声は収録されていませんが、実験時は音声も出力しています。

「ROG Strix XG17」のバッテリー駆動時間を調べてみた - YouTube


以上のように、ROG Strix XG17のバッテリー駆動時間は時計が12時ちょうどから2時46分になるまで、つまり2時間46分間でした。

実際に使ってみると、安価な据え置き型ゲーミングディスプレイを超えるスペックはポータブルモニターの枠をぶち抜いている印象。ゲーミングディスプレイはTNパネルが主流なため「発色がひどい」という問題がありがちですが、発色に優れたIPSパネルを使いつつリフレッシュレート240Hzと応答速度3msというゲーミング仕様を実現している点も特徴的です。反面、輝度は300nitと控えめで、明るさを高くする設定は必須で、公称よりもバッテリー駆動時間がやや短い点が気になるポイントでした。


ASUS「ROG Strix XG17」はAmazon.co.jpで6万7430円で購入可能です。

Amazon.co.jp: ASUS ポータブルゲーミングモニター ROG STRIX 17.3インチ/IPS/3ms/240Hz/薄さ10mm・軽量/HDMI/USB Type-C/7800mAhバッテリー内蔵/ AMD FreeSync™/ Shadow Boost/ブルーライト軽減/スピーカー内蔵/ROG STRIX XG17AHPE: パソコン・周辺機器

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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