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2020年第2四半期におけるゲーム実況の総視聴時間は70億時間超、最も実況配信が盛り上がったゲームタイトルは?


ライブストリーミング用ソフトウェアを開発するStreamlabsが、2020年第2四半期(4月~6月)におけるゲーム実況配信についての報告書を発表しました。報告書によれば、世界全体でのゲーム実況配信の総視聴時間は70億時間を超えたとのことです。

Streamlabs & Stream Hatchet Q2 2020 Live Streaming Industry Report
https://blog.streamlabs.com/streamlabs-stream-hatchet-q2-2020-live-streaming-industry-report-44298e0d15bc

ゲーム実況配信の総視聴時間で、プラットフォームごとの内訳を示した円グラフが以下。最も視聴されていたのはTwitchで、全体の67.6%を占める50億6650万時間を記録しました。2位以下にはYouTube Gaming LiveFacebook GamingMicrosoft Mixerが続きます。Twitch・YouTube Gaming Live・Facebook Gaming・Mixerを合計すると、74億9800万時間となり、全世界でのべ70億時間以上がゲーム実況配信の視聴に費やされた計算になります。


一方、総配信時間を比較すると、1億9270万時間のTwitchが首位であるのは変わりませんが、続く2位は3630万時間のMixerでした。


配信チャンネル数は、999万6300件を抱えるTwitchが全体の61.3%を占めて1位。2位は504万8101件を抱えるMixerで、全体の31%を占めています。なお。Mixerは2020年6月にサービス終了を発表し、Facebook Gamingと統合することを明らかにしています。


2020年の4月・5月・6月での各プラットフォームにおける視聴時間の推移を表したグラフが以下。YouTube Gaming Live・Facebook Gaming・Mixerの月別視聴時間に大きな変化はありませんが、総視聴時間で全体の3分の2を占めて圧倒的に首位を誇っていたTwitchは4月から5月にかけて少し落ち込み、総視聴時間は約20億時間から約15億時間に減少しました。


Twitchにおける総視聴時間の、四半期ごとの推移を示したのが以下のグラフ。2018年第2四半期から徐々に総視聴時間を延ばしていますが、2020年第2四半期に入って突然約1.8倍に急増しています。


また、Twitchにおける総配信時間の四半期ごとの推移を示したグラフでも、2020年第2四半期で急激な増加をみせています。


CCV(平均同時視聴者数)は、2018年第2四半期から2019年第4四半期までおよそ120万人で安定していたのが、2020年第1四半期におよそ144万人に増加し、続く2020年第2四半期には約235万人と、前期比でおよそ1.6倍に増加。


配信チャンネル数の推移を見ると、2019年第1四半期から同年第3四半期にかけて減少しているものの、再びチャンネル数が増加し、2020年第2四半期で急増しています。同様の傾向は他のプラットフォームでもみられ、2020年第2四半期になって、ゲーム実況配信界隈の規模が全体的に大きくなったといえます。


ゲーム実況配信がこれまでにない隆盛を見せると同時に、ゲームの対戦をスポーツ競技として楽しむeスポーツへの注目も高まっています。世界最大のeスポーツ団体であるESLが主催する世界大会「ESL One」関連のゲーム実況配信はのべ2696万1784時間も視聴されています。


そして、さまざまなゲームが実況配信されている中で、2020年第2四半期において最も視聴されたゲームはライオットゲームズの対戦FPSである「Valorant」で、5億3409万891時間。2位は「PUBG Mobile」で2億3741万4351時間、3位は「フォートナイト」で1億7480万7310時間で、上位3タイトルを対戦シューティングが占める結果となりました。


なお、ゲームパブリッシャーごとに総視聴時間をまとめると、1位は「Varolant」の他にも人気MOBAの「League of Legends」で知られるライオットゲームズで、総視聴時間は11億2942万6891時間。2位が「フォートナイト」をリリースしているEpic Games、3位は「Dota 2」や「Counter-Strike: Global Offensive」で知られるValveでした。

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in ネットサービス,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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