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Mozilla独自のVPNサービス「Firefox Private Network」が「Mozilla VPN」として間もなく正式リリース


ウェブブラウザ・Firefoxを展開するMozillaが独自のVPNサービス「Mozilla VPN」の正式リリースを発表しました。このサービスはFirefoxのアドオンとしてベータテストが行われてきた「Firefox Private Network」がもとになっています。

Introducing Firefox Private Network VPN’s Official Product - the Mozilla VPN - Future Releases
https://blog.mozilla.org/futurereleases/2020/06/18/introducing-firefox-private-network-vpns-official-product-the-mozilla-vpn/


Mozillaは2019年9月に、インターネットブラウジングをよりセキュアに楽しめるようにするためのVPNサービス「Firefox Private Network」のベータ版をリリースしました。

公共のWi-Fi使用時に個人情報を保護するFirefoxのアドオン「Firefox Private Network」のベータテストがスタート - GIGAZINE


Mozillaは「Firefox Private Networkを利用することで、データがネットワーク上で共有される方法を制御できるようになります。世の中にはたくさんのVPNが存在しますが、Firefox Private NetworkはMozillaの名を冠したVPNにふさわしいものになったと感じます」として、Firefox Private Networkの名称をMozilla VPNに変更すると明かしました。

MozillaによるとFirefox Private Networkのベータテストには世界中の200カ国以上から参加者があったそうです。テストを通してMozillaは「我々はいくつかの初期仮説を確認し、将来の重要な優先事項を特定することに成功しました」と語っています。例えば、初期ベータテスターの70%以上が、「インターネットに接続している間はVPNを使用することで強力なセキュリティを確立している」と感じるようになると回答しています。また、初期ベータテスターの83%はFirefox Private NetworkのVPNが「使いやすい」と回答したそうです。


Mozillaは「VPNの開発における決定は、独自のデータプライバシー原則に基づき正しい決定を下し続ける」と説明しており、ユーザーがウェブブラウザを使ってどのようなサイトをチェックしているかを「追跡しない」と明言。加えて、サードパーティ製アプリが実装するデータ分析プラットフォームをバイパスするとも説明しています。

なお、Firefox Private Networkは今後数週間でベータフェーズを終了し、より多くのユーザーが利用可能なスタンドアロンツールの「Mozilla VPN」に生まれ変わることとなります。対応OSはWindows・Android・iOSで、月額4.99ドル(約530円)で最大5台の端末を保護可能です。サービス開始当初はアメリカでのみ利用可能ですが、その後、世界各地でサービスを展開していく予定となっています。

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in ソフトウェア,   セキュリティ, Posted by logu_ii

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