ハードウェア

Linux生みの親リーナス・トーバルズが15年ぶりにメインマシンのCPUをIntelからAMDに変更


次期Linuxカーネル「Linux 5.7」のリリース候補版である「Linux 5.7-rc7」のお知らせの中で、リーナス・トーバルズ氏が、メインマシンを新調したことを明かしました。このマシンは、トーバルズ氏にとって約15年ぶりとなる、Intel CPU以外のマシンだとのこと。

LKML: Linus Torvalds: Linux 5.7-rc7
https://lkml.org/lkml/2020/5/24/407


Linux 5.7-rc7は、パッケージとしてごく何の変哲もないサイズのもので、修正内容も難題をクリアしたようなものではなかったため、トーバルズ氏は「今週、一番興奮したのはメインマシンをアップグレードしたことです」とお知らせに綴っています。

トーバルズ氏によると、新PCのCPUはAMDの第3世代Ryzen Threadripper 3970Xで、実に約15年ぶりにIntel以外のCPUを使用することになるそうです。これにより、allmodconfigがこれまでより3倍早く終わるようになったとのこと。

トーバルズ氏の以前のメインマシンがいつから使っているものなのかははっきりしませんが、2014年5月に、CPUのページフォールトのハンドリングによりallmodconfingが30秒かかることについて「次のpullのために待つには長く、コーヒーを入れてくるには短い。イライラする」とコメントしています。

Linus Torvalds - Google+ - One of the things I end up doing is do a lot of performance…
https://plus.google.com/+LinusTorvalds/posts/YDKRFDwHwr6(InternetArchive)


なお、トーバルズ氏のAMD製CPUへの乗り換えに先駆けて、Linuxカーネルの主要開発者として知られるグレッグ・クロー=ハートマン氏もThreadripperベースのPCへと乗り換えを行っています。

Building a Whisper-Quiet Threadripper PC For Greg Kroah-Hartman! - YouTube

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in ハードウェア, Posted by logc_nt

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