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新型コロナウイルス感染者の世界平均検出率はおよそ6%、実際の感染者は数千万人を超えている可能性


「国内外のメディアで広く報道されている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数は本当の感染者数よりもずっと少ない可能性が高い」と、ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン現代インド研究センター所長を務めるセバスチャン・フォルマー教授が指摘し、実際は世界中の感染者数が数千万人というレベルに達している可能性を示唆しています。

Presseinformationen - Georg-August-Universität Göttingen
http://www.uni-goettingen.de/de/3240.html?id=5855


COVID-19: On average, only 6% of actual infections detected worldwide
https://medicalxpress.com/news/2020-04-covid-average-actual-infections-worldwide.html


2019年末から猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染者数は、2020年4月初頭に100万人を突破したことが。ジョンズ・ホプキンス大学の集計から明らかになっています。

新型コロナウイルス感染者数が世界で100万人を突破 - GIGAZINE


フォルマー教授が2020年3月17日時点のデータから、COVID-19の感染が疑われた人のうち、検査で感染が確定した人の割合を「検出率」として算出したところ、イタリアの検出率が3.50%、ドイツの検出率が15.58%であることがわかりました。また、スペインは1.68%、フランスは2.62%と、ドイツ以外のヨーロッパ諸国の検出率は5%を切っていることから、フォルマー教授は多くの国でCOVID-19感染の検査体制が不十分で遅れている可能性を指摘しています。


そして、フォルマー教授がこの検出率を2020年3月31日時点の確定感染者数に当てはめて推定感染者数を算出したところ、アメリカではおよそ1185万人、スペインでは570万人、イタリアでは約300万人もの人が既に感染している可能性が高いことが判明。世界平均の検出率はおよそ6%で、わかっていないだけで世界中にはすでに数千万人もの感染者が存在するかもしれないとフォルマー教授は述べ、「COVID-19の感染者数が相当に過小評価されています」と主張しています。

なお、感染者数だけではなく、COVID-19を死因とする死亡者数も過小評価されているという指摘もあります。

ニューヨーク市評議会厚生委員を務めるマーク・D・レヴァイン氏は「パンデミックの初期では自宅で死亡した人も検査をすることができましたが、その時代はとっくに終わっています。今では自宅で死亡する多くの人を検査する余裕はありません」「亡くなる前に検査で確認された人だけが、COVID-19が死因であると記録されます。これはほぼ間違いなく、このパンデミックの犠牲者数を過小評価することにつながります」と述べています。

Now only those few who had a test confirmation *before* dying are marked as victims of coronavirus on their death certificate. This almost certainly means we are undercounting the total number of victims of this pandemic. 7/

— Mark D. Levine (@MarkLevineNYC)

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in メモ, Posted by log1i_yk

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