ソフトウェア

GoogleがPixelに追加する「強く押す」操作はiPhoneの「3D Touch」をソフトウェアで実現した機能


Google製スマートフォン「Pixel」向けのアップデート「feature drops」の第2弾が、現地時間2020年3月2日から順次配信されています。アップデートによる新機能として、「長押し」操作に加えて「強く押す」操作もサポートする旨の記載があるのですが、ニュースサイトのThe Vergeによれば、これはiPhoneの「3D Touch」機能をソフトウェアのみで実現したものだそうです。

Google cloned Apple’s 3D Touch for the Pixel using just software - The Verge
https://www.theverge.com/2020/3/3/21162272/google-pixel-feature-drop-firm-press-3d-touch-card-boarding-pass

「feature drops」第2弾では、「Motion Sense」を用いた音楽の一時停止・再生、スケジュールに基づいたダークテーマの適用、交通事故発生時の自動緊急通報アプリ「Personal Safety」の導入などの機能追加が行われます。

Google製スマホ「Pixel」シリーズの新機能追加アップデート「feature drops」第2弾が配信開始 - GIGAZINE


この変更の中にさらっと加わっているのが、「強く押す」操作のサポートです。2015年9月発売のiPhone 6sから搭載された「3D Touch」機能と同じように、画面を押し込むようにタップすると、画面を軽くタップした時とは別の操作が行えるという機能です。Googleによれば、対応アプリでは長押しメニューがより素早く表示されるとのこと。

また、The Vergeの問い合わせに対し、近いうちに「強く押す」操作をより多くのファーストパーティアプリに対応させる予定であることも明かされています。


なお、iPhoneではこの機能をディスプレイ感圧センサーによって実現していましたが、Pixelでは新たにセンサーを追加することなく、静電容量センサーと機械学習アルゴリズムを用いて指のサイズと形状をモデル化することで「指が画面上でどのように押しつぶされているのか」を識別し、ソフトウェアが「強く押す」操作を検出しているそうです。

2015年に、Android向けに「3D Touch」を実現するタッチスクリーン技術が開発されていますが、Googleはこの技術すらも使わずに「3D Touch」を実現したということになります。

AndroidのスマホでもiPhone 6sの3D Touchを実現できる新技術が登場 - GIGAZINE


ちなみに、iPhoneの最新モデルである「iPhone 11」シリーズでは3D Touchは廃止されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Google製スマホ「Pixel」シリーズの新機能追加アップデート「feature drops」第2弾が配信開始 - GIGAZINE

暗所・変顔・目閉じ状態でもちゃんと反応する顔認証搭載の「Pixel 4」を「Pixel 3」と比較してみた - GIGAZINE

GoogleがPixel 4などでの次世代オンデバイス処理には欠かせないと言及する「MobileNetV3」と「MobileNetEdgeTPU」について解説 - GIGAZINE

AndroidのスマホでもiPhone 6sの3D Touchを実現できる新技術が登場 - GIGAZINE

iPhone 6sで新たに搭載された「3D Touch」はこうやって使うよレビュー - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.