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148万回も再生された四足歩行ロボット「Spot」で人力車ならぬ「ロボット力車」を作ってしまうムービー


まるで向かい合った2人の人間が足踏みしているかの様な動きが「キモイ」と話題になった四足歩行ロボットBigDogの後継機「Spot」が、2019年についに市販されました。そんなSpotを、都市伝説などを検証する番組「怪しい伝説(MythBusters)」で有名なアダム・サヴェッジ氏が馬車馬に改造してしまうムービーが公開され、記事作成時点で148万回もの再生数を記録しています。

Adam Savage's Spot Robot Rickshaw Carriage! - YouTube


ムービーを再生すると、ディスカバリー・チャンネルのテレビ番組「怪しい伝説」の元名物司会者アダム・サヴェッジ氏が登場。手前側には、Spotが置かれています。


かねてから「Spotに乗って旅に繰り出してみたい」と思っていたサヴェッジ氏ですが、成人男性を背中に乗せるのはSpotには少し荷が重すぎます。


そこで考案したのが、「Spotに車を引かせよう」というアイデア。なお、サヴェッジ氏がこの車を指すのに使っている「rickshaw」という単語は日本語の人力車(jinrikisha)が語源。Spotにこの車を引かせれば、文字どおりの「ロボット力車」が誕生することになります。


というわけで、まずは外注により作り上げられた車が登場。


車体には古めかしいランタンや……


彫刻があしらわれています。


ステップなどのデザインや黒を基調としたカラーリングには、「アジア風の人力車でありながら、ヴィクトリア朝の趣のあるスチームパンクな雰囲気も出したい」というサヴェッジ氏のこだわりが詰まっています。


馬車の後部にはサヴェッジ氏の顔をかたどったエンブレムも取り付けられています。


車のハンドルとなるこの支木(しもく)部分をSpotに取り付けるのが、サヴェッジ氏の今回の挑戦です。


助っ人として、Spotを製造・販売するボストン・ダイナミクスのセス・デイビス氏も登場。


デイビス氏は、「Spotの背には、カメラなどを取り付けるための差込口やカーゴ用のレールがあるので、これを使うといいですよ」とアドバイスしてくれました。


さっそく改造開始。要になるのがこのボールジョイントで、Spotが車を引いたまま方向転換したり、悪路を走破したりするのに大事な役割を果たします。


ボールジョイントをT字の金具に溶接して……


Spotと車がしっかりつながるように調整したら完成です。


英国紳士風のシルクハットをかぶって、意気揚々と実地テストに向かうサヴェッジ氏とSpot。


車をSpotにセットして……


固定したら準備完了です。


Spotが歩き出すとともに車が進み出すと、サヴェッジ氏は歓声を上げました。


スピードは人が歩くのと大して変わりませんが、最新鋭のロボットが古色豊かな車を引くという光景にサヴェッジ氏は「すごい! これ以上の光景はありません」と大満足の様子です。


さらに、ボストン・ダイナミクスのソフトウェアエンジニアのキャスリーン・ブランデス氏らも登場。Spotが車の荷重やSpot本体にかかる力などを計算して、速度を調節できるソフトウェアも開発してくれたとのこと。


ブランデス氏らのおかげで、道の傾斜が緩やかになると走るスピードをアップさせるなど、さらにスムーズな移動が可能になりました。


ただし、下り坂が急すぎてふんばり切れず、転倒してしまう一幕も。


Spotに「すばらしい働きをしてくれたね、小さな相棒」と語りかけるサヴェッジ氏は、今後さらにSpotといろいろなことに挑戦してみるつもりだとのことです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1l_ks

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