ハードウェア

Amazonが「手のひらをクレジットカードにする」技術を開発中

By cm_dasilva

Amazonが「手の生体情報とクレジットカードを連携できる」デバイスを開発中だと報じられました。1度連携した後は、加盟店での支払いを手のひらで行うことができます。

Cash, Plastic or Hand? Amazon Envisions Paying With a Wave - WSJ
https://www.wsj.com/articles/cash-plastic-or-hand-amazon-envisions-paying-with-a-wave-11579352401

Amazon reportedly wants to turn your hand into a credit card
https://www.cnbc.com/2020/01/18/amazon-reportedly-wants-to-turn-your-hand-into-a-credit-card.html

2019年9月、ニューヨークポストが「Amazonが手の生体情報を使った支払いシステムを開発している」と発表しました。

Amazon testing payment system that uses hands as ID
https://nypost.com/2019/09/03/amazon-testing-payment-system-that-uses-hands-as-id/


ニューヨークポストはその詳細について、「生体認証システムのコードネームは『Orville』」「Amazonのニューヨーク支部ではシステムのテストが行われており、社員は自動販売機の精算を手で行っている」「誤差100万分の1の精度を改良して、誤差1億分の1の精度にまで高めようとしている」と報じました。

ニューヨークポストの報道は、あくまで「Amazon内部の事情通」を情報源にしていました。しかし2019年12月26日、米国特許商標庁はAmazonが2018年6月21日に申請していた「非接触式生体認証システム」の特許を公開。Amazonが手のひらを使った生体認証システムを開発していたことが裏付けられました。

United States Patent Application: 0190392189
http://appft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PG01&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.html&r=1&f=G&l=50&s1=%2220190392189%22.PGNR.&OS=DN/20190392189&RS=DN/20190392189


以下の画像は、申請された特許の中で公開されている「手のひらから得た生体情報をどのように分析するか」を解説しているもの。


手のひらから生体情報を得るスキャナーは以下のような構造になっています。


ウォールストリートジャーナルによると、2020年1月時点でAmazonはVisaと協力して問題の生体認証デバイスのテストをすでに行っており、Mastercard、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、Synchrony Financialといったクレジットカードを提供する企業との話し合いを進めているとのこと。

なお、デバイスから収集されたデータはAmazonのクラウド上に保存され、消費者の「購買傾向」の分析に使われるそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Amazonのリアル店舗進出の原点「Amazon Books」シアトル店に行ってみました - GIGAZINE

レジなしコンビニ「Amazon Go」で「レジ・フリー」の新しいショッピング体験をしてみました - GIGAZINE

Amazonがレビューで星4以上の高評価な商品だけを取り扱うリアル店舗「Amazon 4-star」をオープン - GIGAZINE

Amazonの棚をまるごと背負って運ぶ自律走行ロボットを巨大物流システム「Amazon Robotics」の現場で見てきました - GIGAZINE

日本の物流を支配するAmazonの最先端ロボット「Amazon Robotics」が導入されたアマゾン茨木フルフィルメントセンター潜入レポート - GIGAZINE

in ネットサービス,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.