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YouTubeがハラスメントポリシーを改訂、「人種・性別・性的指向に基づく侮辱」「暴力の示唆」を禁止へ

By NordWood Themes

2019年12月11日、YouTubeが公式ブログ上で「ハラスメントポリシーの改訂」を発表しました。改訂されたポリシーでは、「人種・性別・性的指向に基づく侮辱」や「暗示的な脅迫」が新たに禁じられました。

Official YouTube Blog: An update to our harassment policy
https://youtube.googleblog.com/2019/12/an-update-to-our-harassment-policy.html

これまでYouTubeは、規約やガイドラインを頻繁に変更してYouTube上から不適切なコンテンツを排除するように尽力してきました。ハラスメントに関するポリシーの改訂では、2019年6月6日に「暴力的な過激主義や至上主義的な発言を行うムービーを禁止」していました。

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従来のポリシーでは「誰の目にも明らかな脅迫」「機密とされるべき個人情報の開示」「他人に対する嫌がらせの推奨」が禁じられていました。今回改訂されたポリシーでは、暴力を予想させるコンテンツや暴力事件を引き起こしかねない発言などの「暗示的な脅迫」が禁じられることとなりました。

これらの脅迫に関する規制強化に加え、「YouTubeで許可されないコンテンツ」について一貫した基準を定めるために、人種・性別・性的指向などの性質を悪意を持って侮辱するようなコンテンツが禁止されました。この規制は、YouTube上にコンテンツを投稿するあらゆる個人・団体に適用されるとのこと。

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さらに、「個別のムービーだけでは『嫌がらせとしての限度』を超えていないが、複数のムービーを総合すると限度を超えているケースもある」として、繰り返しポリシーに抵触するようなムービーを投稿したチャンネルは、ムービーによる収益化が停止されるようになりました。嫌がらせの投稿が継続された場合はチャンネルからコンテンツが削除され、最終的にチャンネル自体が削除されるとのこと。これらのポリシーの適用範囲には、ムービーだけではなく、コメントも含まるため、ポリシーに明白に違反する「有害なコメント」もまた削除対象となっています。

YouTubeは、クリエイターだけでなく、オンライン上のいじめについて研究する団体らと協議を重ねて今回の改訂を決定したと述べています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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