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MicrosoftがついにToDoアプリ「Wunderlist」の終了日時をアナウンス



ToDoリストを管理できるスマートフォン向けアプリとして人気を博した「Wunderlist」は、2015年にMicrosoftに買収されました。その後、MicrosoftはWunderlistと平行して別のタスク管理アプリ「To-Do」をリリースするなどしていたのですが、ついにWunderlistを正式に終了する日程が決まり、既存のユーザー向けにアナウンスしています。

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Microsoft to finally shut down to-do list app Wunderlist on May 6, 2020 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2019/12/09/microsoft-to-finally-shut-down-to-do-list-app-wunderlist-on-may-6-2020/

Microsoftは2019年9月に新しいToDoアプリの「To Do」を発表し、ユーザーにWunderlistからの乗り換えを促していました。

Microsoftが新しいToDoアプリ「To Do」を発表、Wunderlistからの乗り換えを促す - GIGAZINE


そして2019年12月9日、WunderlistおよびTo Doという2つのToDoアプリを運営するMicrosoftは、2020年の5月6日をもってWunderlistを終了すると発表しました。この日以降、WunderlistとTo Do間でのToDoリストの同期は機能しなくなりますが、ユーザーは引き続きWunderlist内のリストをTo Doへインポートすることは可能です。

そもそもMicrosoftはTo Doの前身アプリであるTo-Doをリリースした2017年から「Wunderlistの終了」をアナウンスしていたため、海外テクノロジーメディアのTechCrunchは「一部のWunderlistユーザーはサービス終了にガッカリするかもしれませんが、Microsoftは公平を期すために買収時からサービス終了をアナウンスしており、当初の予定よりもはるかに長くWunderlistを単体で運用できるようにしてきました」と記しています。

さらに、Microsoftの最新ToDoアプリであるTo Doでは、リストのグループ化機能やステップ、添付ファイル、タスクの共有・割り当てなど、Wunderlistユーザーにとってお気に入りの機能を積極的に導入してきたという実績もあります。それに加え、To DoはOutlook、Microsoft Planner、Cortana、Android端末上のMicrosoft Launcherなど、さまざまなMicrosoftアプリとの統合も図られています。


Wunderlistの開発チームは「新しい始まり」と題したムービーを公開し、Wunderlistとしてのサービスは終了するものの、WunderlistユーザーがTo Doへと移行しやすくなるようにさまざまな取り組みを行ってきたことを振り返っています。

A new beginning - YouTube


なお、Wunderlistの生みの親であるChristian Reber氏は、サービスが終了してしまうことを残念がっており、自身のTwitterアカウント上でMicrosoftに向けて「Wunderlistを買い戻すことはできないか?」と提案していました。しかし、TechCrunchは「Reber氏は現在、自身が共同設立した新しいコンテンツコラボレーションスタートアップのPitchに取り組んでいるため、再びWunderlistに参加するというのは現実的ではない」と記しています。

Still sad @Microsoft wants to shut down @Wunderlist, even though people still love and use it. I’m serious @satyanadella @marcusash, please let me buy it back. Keep the team and focus on @MicrosoftToDo, and no one will be angry for not shutting down @Wunderlist. pic.twitter.com/27mIABncLF

— Christian Reber (@christianreber)


なお、MicrosoftはWunderlistのサービス終了理由を、アプリの新機能をリリースすることを止めて以降、「保守が難しくなったため」と説明。さらに、Wunderlistの代替アプリとしてTo Doの開発に全力を注ぎたいとも記しています。

MicrosoftがWunderlistの終了について発表したのはあくまでも「WunderlistとTo Doの同期が停止するのが2020年5月6日」という点だけであるため、それ以降もWunderlistでその他の機能を利用し続けられるのか、それとも完全に利用不可能となってしまうのかは不明です。ただし、MicrosoftはWunderlistの終了を発表した時点で「新たにWunderlistアカウントを作成することはできなくなった」とアナウンスしているため、記事作成時点で既に新規ユーザーには利用できないアプリとなっています。

なお、モバイルアプリの調査企業であるSensor Towerによると、2014年1月1日以降にiOSおよびAndroid版のWunderlistがインストールされた回数はなんと約2600万回にもおよびます。2015年6月1日にMicrosoftにWunderlistが買収されて以降、同アプリがインストールされた回数は約1860万回。さらに、2019年に入ってからも300万回もWunderlistがインストールされたそうで、サービス終了がアナウンスされて以降も同アプリが絶大な人気を誇ってきたことがよくわかります。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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