メモ

ネット上の「問題のある人」に適切に対応する方法とは?

By robertovivancos

英語圏のソーシャルブックマーク型掲示板redditで管理者の一種であるモデレータとして数々の人間問題を解決してきたDoreen Traylorさんが、オンラインフォーラム上での「問題のある人への対処法」について語っています。

A Pragmatic Approach To Thorny People Problems
https://web.archive.org/web/20200110195522/https://witnesstodestruction.blogspot.com/p/a-pragmatic-approach-to-thorny-people.html

Traylorさんが最初に強調していることが、「問題を抱える人に対処することはモデレータの仕事の1つだが、『問題を抱える人をいじめる』ような形になってはいけない」という点。例えば、2対1のグループに分かれて議論している状況では、多数派について3対1になってはいけないということ。これは、仮に3対1の状況になってしまった場合、人々の意見は多数派のほうに傾いて、少数派の意見が一方的に否定されてしまうことが多いため。

そして、誰かが議論を脱線させており、その人に対する否定的な意見が集まっている場合に、脱線させた人だけを注意するのは「最悪」とのこと。モデレータがすべきなのは、「特定の人々を集団となって攻撃することを未然に防ぐこと」と、「全員に責任があることを、特定の個人のせいにしないこと」というのがTraylorさんの意見です。

By seventyfourimages

Traylorさんはモデレータとして活動しているときに、「注意されていることを理解できない人」に多数出会ったと述べています。この種の人は、「肯定的な注目を集める方法がわからず、注意されていることを『自分が注目を集めている』と認識している」というのがTraylorさんの分析です。そういった人には注意が逆効果になってしまうわけですが、Traylorさんは「モデレータとしてフォーラムを良い方向に導くことは可能」と述べ、その方法を解説しました。

Traylorさんが推奨するのは、「否定的なコメントを多数投稿するのはやめる」「人自体を褒めるのではなく、『人の投稿』を褒める」というもの。否定的なコメントを続けるとフォーラム全体の空気が悪くなりますが、一方で「あなたは最高です!」という風に人自体を褒めると増長する人が出るというのがその理由。また、「荒らしに餌を与えない」というインターネット上のことわざを挙げて、注目を集めたいだけの人をスルーすることも推奨されています。

By JESHOOTS-com

Traylorさんは「現実で深刻な問題を抱えている人」への対応策も語っています。Traylorさんは、「彼らが自分について話してくれた場合には、話してくれたこと自体に敬意を払い、感謝する」ということと、「彼らに回答する義務はないため、質問するときには注意を払う」という接し方に対する注意を述べた後に、「深刻な問題を抱える人を助けようとして事態が悪化してしまうケースがあるため、悪化しつつあるな、と感じた場合にはすぐに手を引くことが肝心」と説明しています。

また、「誰かが助けてくれますよ」「誰かに相談したらどうですか?」といった、「聞こえだけがいい発言」だけに気をつけるべきだとTraylorさんは指摘。こういった発言は、「誰かが気にする必要はあると思うが、少なくともそれは私ではない。私はあなたと話し合いたくないから、どこかに行って欲しい」という意味に捉えられてしまうとのことです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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