ハードウェア

Appleが独自のARヘッドセットやARメガネを開発中と複数メディアが報じる


テクノロジー関連メディアのThe Informationが、Appleは独自のARヘッドセットやARメガネを開発中であり、Apple初のARデバイスの発売は2022年頃になると報じています。

Apple Eyes 2022 Release for AR Headset, 2023 for Glasses — The Information
https://www.theinformation.com/articles/apple-eyes-2022-release-for-ar-headset-2023-for-glasses


Apple AR headset launch not until 2022, according to sources - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2019/11/11/apple-ar-headset-launch/

The Informationが独自に入手した情報によると、Appleの開発するAR端末の「Apple Glasses」は、当初の予定より2年ほど遅れた2022年に発売予定だそうです。この情報はApple本社にあるSteve Jobs Theaterの中で、社員向けに明かされたとのこと。

Apple Glassesの詳細が明かされた会議に出席していたという匿名の人物によると、Appleは2022年にARヘッドセット、2023年により洗練されたAR対応メガネを発売することを目指しているようです。AppleでARおよびVR部門のイニシアチブを握っているのは、Appleのヴァイス・プレジデントであるマイク・ロックウェル氏。同氏が会議で司会を務め、ARヘッドセットの設計および機能に関する新しい詳細が含まれた発表を行った、と複数の情報提供者は語っています。

また、AppleはARヘッドセットが最終的にスマートフォンに取って代わると考えており、ロックウェル氏は「約10年以内に」それが起きるという予想を社員に向けて伝えたそうです。Appleが開発しているAR対応メガネは社会的側面にも配慮したものとなるそうで、着用者がARを使用している際には、メガネのレンズ部分が暗くなるよう設計されており、これにより周囲の人は着用者が気を散らしている(ARを使用している)ことに気づけるようになっている模様。

by Bram Van Oost

加えて、AppleのAR関連プロジェクトの発表が行われたのは、収容人数1000人超のSteve Jobs Theaterであったことから、AR開発に携わる従業員の規模がかなり大きなものであることが示唆されています。加えて、Appleは2021年に開発者向けにARデバイス向けのアプリ開発に使用できるプリセットを提供する予定と社員に向けて明かしたそうです。

Apple関連のリーク情報などでおなじみのアナリストのミンチー・クオ氏は、Apple初のARヘッドセットが2020年に登場すると予測していましたが、The Informationの入手したリーク情報が正しければ、Apple製AR端末の登場は2022年まで待たなければいけないようです。

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これに対して海外メディアのBloombergは、「Appleは2022年までにスタンドアロンで動作するAR・VRゲーミングヘッドセットを計画しており、その後、ARメガネをリリースする」と報じています。

Apple AR Plans: iPad in 2020, VR Headset by 2022, Glasses in 2023 - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-11-11/apple-s-ar-push-will-start-with-ipad-and-culminate-with-glasses


Bloombergが独自に入手した情報によると、Appleは新しい3Dセンサーシステムを用いることで、さまざまなARおよびVRデバイスの開発に取り組んでいるそうです。

2020年前半にリリースされる新しいiPad Proは現行のシングルカメラからデュアルカメラに進化し、3Dセンサーシステム用の新しいモジュールが搭載されることになるとのこと。これにより、部屋や人などの情報をカメラがスキャンし、3Dデータで再構築することができるようになるそうです。なお、この3Dセンサー機能は2020年後半にリリースされるiPhoneにも搭載されると予測されています。


さらに、Appleは2021年もしくは2022年にゲーム・ムービー・仮想会議に焦点を合わせたVRとARを組み合わせたヘッドセットのリリースを目指している模様。BloombergはAppleの同プロジェクトに精通しているという人物から情報を入手しており、2023年には非常に軽いAR対応メガネも登場する予定だと記しています。当初、Appleは2020年にARヘッドセットをリリースする予定でしたが、プロジェクトは大きく遅れることとなり、最終的に2022年までリリースを延期することとなったそうです。

AR関連デバイスはiPhone・iPad・Apple WatchといったAppleの既存の主力製品の次にくるメインストリームとなるとAppleは予測しており、それを支えるための技術的な核となるのが新しい3Dセンサーシステムだそうです。このセンサーは数年前からApple内で開発されてきたもので、Bloombergは「Face IDのより高度なバージョン」とだけ説明しています。

また、iPhoneとiPadのエンジニアリングチームは重要なアプリケーションとソフトウェア機能を、「rOS」と呼ばれる新しいオペレーティングシステムと接続する作業を開始しており、これにより既存のApple製品が将来登場するARあるいはVRヘッドセットと共に動作させられるようになるとのこと。

BloombergによるとAppleはAR・VR関連プロジェクトのために約1000人のエンジニアを確保しており、同プロジェクトを率いるのはヴァイス・プレジデントのマイク・ロックウェル氏であるようで、これはThe Informationが報じた内容と合致します。なお、Bloombergは開発プロジェクトには元NASAのエンジニアや元ゲーム開発者、グラフィック専門家などさまざまなエンジニアが参加しているとしています。

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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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