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「死ぬのが違法」「ニートの居住も違法」などの真相をホッキョクグマが人より多い世界最北の町で確かめてきた【インターリンク ドメイン島巡り 第16回「.sj」】


人口が1000人以上の町として世界最北端の地が、ノルウェーのスヴァールバル諸島にある「ロングイェールビーン」です。この町には「日本人はビザなしで永住可能」「労働許可証がなくても店が開ける」という気になる情報に加えて「死ぬのが違法」「ニートの居住も違法」という、もっと気になるウワサも存在したので、実際のところはどうなのか、第16回目のドメイン島巡りとして、現地まで行っていろいろ調べてきました。

ドメイン島巡り - 世界のドメイン1,000種類以上を取り扱うインターリンクが、「.cc」「.tv」「.sx」等、南太平洋やカリブ海などの「島のドメイン」約50種類に焦点をあて、実際にその島々に行き、島の魅力をレポートします。
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◆スヴァールバル諸島はどこにあるのか?
スヴァールバル諸島はノルウェー領で、ノルウェー本土と北極圏の中間に位置する群島。その中で最大の町が「ロングイェールビーン」で、定住人口が1000人以上の場所としては世界最北の町です。4月~8月は太陽が一日中沈むことのない白夜になり、10月~2月は太陽が一日中沈んだままの極夜になります。


目次
◆世界最北の町「ロングイェールビーン」
◆人よりもホッキョクグマが多い島
◆「死ぬことが違法」で「ニートも違法」?
◆日本人なら簡単に永住&商売をすることができるのか
◆ゴーストタウン「ピラミデン」ツアー
◆世界最北の寿司屋に行ってみた
◆たった2時間で世界最北の町を堪能できるタクシーツアー
◆現地でのSIM購入方法&速度調査
◆幻のドメイン「.sj」とノルウェーのドメイン「.no」
◆スヴァールバル諸島いろいろメモ

◆世界最北の町「ロングイェールビーン」
ロングイェールビーンの空港に到着したのは深夜0時すぎのこと。しかし、8月は白夜なので、深夜とは思えない明るさです。


到着便の時間に合わせて待機しているバスに乗り、空港から町の中心へ出発。運転手に宿泊するホテルの名前を伝えてホテルまで送ってもらいます。


町の一角に世界の主要都市までの距離と方角が示されていました。比較的近いノルウェーの首都・オスロまでが2046kmだったほか、パリまで3326km、ローマまで4052km、ニューヨークまで5581km、東京まで6830km、ブラジリアまで1万1150km、南極点まで1万8692kmということで「世界の最果てまで来たんだ……」と実感が湧いてきます。


バスに揺られ約10分でロングイェールビーンの中心街に到着。前回訪れたセントビンセントの青空とは違い、どんよりとした灰色の空が広がっています。


冬場の主な移動手段であるスノーモービルを発見。その多くはYAMAHA製でした。雪が降り積もる道を長時間歩くのは大変なので、移動手段としてスノーモービルが重宝されています。


空港に到着したのが深夜0時過ぎだったので、この日はそのままホテルで就寝。白夜でも部屋を真っ暗にして睡眠をしっかり取れるように、窓には黒い縦型ブラインドカーテンが設置されていました。


◆人よりもホッキョクグマが多い島
スヴァールバル諸島には約2600人の人間が住んでいますが、ホッキョクグマはそれよりも多く、約3000頭が生息しています。ホッキョクグマは普段アザラシなどの獲物がいる氷の上で過ごしているため、町までやってくる心配はほとんどありませんが、「ホッキョクグマが町のお店にある食料を一度でも食べてしまうとその味や場所を覚えて再び町にやってくる」と言われているため、食料の管理は徹底されています。


町から少し離れた場所に行くと、ホッキョクグマの標識がありました。この標識より先のエリアではいつホッキョクグマに出会ってもおかしくないので、銃の所持が義務付けられています。


ただし、ホッキョクグマは地球温暖化などの影響で個体数減少が懸念されているため、基本的には銃の出番は威嚇射撃のみ。直接の射撃が許されるのは、万が一襲われそうな状況においてのみだそうです。これらの銃は中心街にある登山グッズ店の隅で販売されていました。


レストランやスーパーマーケットなどの多くの建物の入口には銃を所持したままの入場を禁止する標識があり、「もしかして持ち込もうとするような人がいるのか?」と思いましたが、過去に銃による犯罪が発生したことはないとのこと。白夜で一日中真っ暗にならないおかげか、夜中でも身の危険を感じることはありませんでした。


町のあちこちでホッキョクグマのアートを見かけます。


ホッキョクグマのぬいぐるみを冷蔵庫で売っている店があり、「もしかして最北の地の雰囲気を味わえるようにキンキンに冷やして売っているのか?」と思いましたが、冷蔵庫のスイッチは入っておらず、取り出してみると常温でした。


ホッキョクグマについてもっと詳しく知りたくなったら、「Svalbard Museum」がおすすめ。博物館の目玉である「剥製のホッキョクグマ」を間近で見ることができ、限りなく本物に近い迫力に圧倒されます。下のホッキョクグマは、2005年3月に何回かの威嚇射撃にも関わらず接近してきたため、やむを得ず退治されたオスのホッキョクグマだそうです。


他にもホッキョクグマの生態や人間との関わり、さらにはスヴァールバル諸島の歴史や出来事が展示されています。


野生のホッキョクグマを見たいという人は、ホッキョクグマを見に行くツアーがたくさんあるので、運が良ければ見ることができるかも。

ちなみに、この土地にはホッキョクグマが多いことから「Polar bear joke(ホッキョクグマジョーク)」がいくつも存在しています。以下がその一例。

What did the polar bear eat after the dentist fixed it's tooth?(歯医者に歯を治療してもらったホッキョクグマは何を食べた?)
The dentist.(その歯医者。)

What did the polar bears say when they saw tourists in sleeping bags?(寝袋に入った旅人を見て、ホッキョクグマは何と言った?)
“Sandwiches!”(「サンドイッチだ!」)

……笑うに笑えません。

◆「死ぬことが違法」で「ニートも違法」?
1918年から1919年にかけて全世界的にスペイン風邪(インフルエンザ)が大流行しました。感染者は5億人に上り、5000万人から1億人が亡くなったといわれています。ロングイェールビーンでもスペイン風邪が流行し死者が出ましたが、極寒のため、土葬された死体の中でウイルスが生き続けたそうです。これをもとに、「パンデミックを引き起こすウイルスを後世に残さないよう、この地(ロングイェールビーン)では死ぬことが違法である」といわれるようになったそうです。


役所や現地の人にこのことを尋ねてみたところ「もしそれが本当だったら、遺体はどう処理すると思います?」との答え。


話をうかがうと、もちろん「死ぬことが違法」などということはないものの、「スヴァールバル諸島ではなくノルウェー本土で死を迎えるケースが多い」ということがわかりました。これはスヴァールバル諸島特有の2つの事情に由来します。

1つ目はスヴァールバル諸島の気候に関連しています。厳しい寒さの影響で土葬しても遺体が分解・腐敗しにくいことから、感染症などのウイルスが死体の中に残り、再感染することを恐れた政府は土葬を許可しないことに決定しました。しかし、スヴァールバル諸島には火葬場が存在しないため、人が亡くなるといったんノルウェー本土へ運ばれて火葬され、それからスヴァールバル諸島で埋葬されます。


2つ目は「スヴァールバル諸島の医療事情」です。スヴァールバル諸島には病院が1つしかなく、医師は1人で、看護師も数人しかいません。医療機器も十分ではないため、出産時にはノルウェー本土へ行くのが当たり前。同じように、島の病院で対応できない事例は、本土の病院で対応しているのだそうです。

この2つの事情から、スヴァールバル諸島に住む人は、死を迎える前にノルウェー本土の病院へ移送されるため、必然的に、島で亡くなる人は少ないということになります。このことが「死ぬことが違法」という間違った形で広がってしまったものとみられます。


一方で、仕事がなければ、スヴァールバル諸島に住むことはできず、失業者はすぐにスヴァールバル諸島から強制送還されるため、「ニートの居住が違法」というのは事実でした。ただし、退職者や職に就いていない人でも、自分が生きていくのに十分な手段があることを証明できれば島からの退去は免れられるそうです。

◆日本人なら簡単に永住&商売をすることができるのか
日本はスヴァールバル条約加盟国です。条約加盟国の国民はビザなしでスヴァールバル諸島に住むことができ、商売をしたりバイトをしたりすることが可能なはず……というわけで、日本人の永住と商売について詳細を確かめるために、役所に行って「私たちがスヴァールバル諸島で店をオープンすることはできますか?」と聞いてみました。


中に入って事情を説明すると、個別の部屋へ案内してもらえました。まず、スヴァールバル諸島での永住については、「条約加盟国民であればノルウェー国民と同じ平等な居住権を有しているため、ビザなしで永住可能」とのことです。

しかし、冬の寒さが非常に厳しいため長期的に住む人は少なく、平均すると約4年でスヴァールバル諸島を離れてしまうそう。また、ノルウェー本土と比べて収入が低くなる傾向があるため、「お金を稼ぐこと以外の魅力を感じる」「ノルウェー本土と比べて様々なことが整備されていないため、やりがいがある」というように、金銭面以外の部分でスヴァールバル諸島に魅力を感じる人がここでの生活に向いているようです。

商売についても永住と同様に、条約加盟国民である日本人なら労働許可証なしで店をオープンすることができます。ただし、ロングイェールビーンでビジネスができるエリアはかなり限られており、ビジネスを始めるにあたって一番難しいのは場所の確保だそうです。場所さえ確保できるのであれば、店を開いても問題ないとのことでした。

なお、「求人は、Facebooknav.noのサイトで探すといいよ」とのこと。求人が出る頻度は低いですが、「迫り来るホッキョクグマを発見したら周囲に知らせる監視員のバイト」のような短期間バイトの募集もあります。

◆ゴーストタウン「ピラミデン」ツアー
スヴァールバル諸島唯一の有人島・スピッツベルゲン島にある町・ピラミデンは、1910年にスウェーデンが開いた町で、1927年に旧ソ連に売られました。炭鉱での採掘が盛んな町でしたが、炭鉱は1998年に閉鎖され町全体が廃墟になったそうです。ピラミデンは現在もロシアの企業「Trust Arktikugol」が所有する人気のゴーストタウンだと聞いたので、実際に行ってみることにしました。

この船に乗って、ゴーストタウンツアーに出発します。なお、夏に訪れたため船で向かう必要がありますが、冬場は海が凍結しているため、スノーモービルでピラミデンまで行くことができるそうです。


お世話になる船の乗務員とガイドさん。


このツアーではゴーストタウンだけでなく氷河や切り立った崖も見ることができます。


船の中は広く、万が一船酔いしたりホッキョクグマが襲ってきたりしても何とかなりそう。


Nordenskjöld Glacier氷河や、鳥の巣がたくさんある崖などを見つつ、ゴーストタウンへと進んでいきます。


8月はちょうど巣作りの季節なので、パフィン(ニシツノメドリ)など様々な鳥を見ることができました。


漂流する氷の上に1匹のアザラシを発見。遠いですが、少し動いているのを確認できました。つまり、ここにホッキョクグマがいてもおかしくないということ。


また、このツアーには、クジラ肉のバーベキューランチと、氷河の氷が入ったウイスキーが付いています。


「氷河の氷が入ったウイスキーを氷河の前で飲めるなんて!」と期待に胸を膨らませてウイスキーを待っていると、船員2名が何やら底が網状になった物を海に投げ込みました。なんと、船のそばに流れてきた流氷をその場ですくってくれます。一度目は失敗しましたが、二度目で見事キャッチ。


キャッチした流氷を甲板で船員が砕いてくれます。

流氷の氷を砕いて作るウイスキー(スヴァールバル諸島) - YouTube


長い年月をかけてできた、歴史を感じる氷です。


すくったばかりの氷河の氷でウイスキーを飲むという経験はめったにできるものではなく、ウイスキーがいつもよりおいしく感じました。なお、流氷はいつも流れてくるわけではなく、流れてきてもキャッチに失敗することもあるため、このツアーに参加したら必ず流氷入りウイスキーが飲めるという保証はありません。


ランチとウイスキーを楽しみながら、ロングイェールビーンから2時間~3時間ほどかけてピラミデンに到着。ここからはガイドさんがロシアの人に交代。ピラミデンの歴史や当時の人々の生活をわかりやすく説明してくれます。


ピラミデンには、「パリ」や「ロンドン」という名前がついているアパートメントやプール、スポーツ施設、学校、音楽ホールを含む文化センター、住民のための食堂施設、食料を蓄えておくための倉庫など様々な建物が存在しており、町として栄えていたことがよく分かりました。当時ここで働いていた人たちは、政府からの手厚いサポートにより住宅や食事を無料で提供されていたそうです。


世界最北にあるレーニン像。ガイドさんの説明によると、ロシアにはよくある「量産型レーニン像」だそうです。


レーニン像の背後にある文化センターは、かつて図書館だった場所が部分的に改修され、お土産ショップや小さなカフェになっていました。


ピラミデンにはロシア産ウォッカなどもありましたが、ロシア人にとってピラミデンはなじみのない場所で、まだ知らない人が多いそうです。ただ、ロシアにとって歴史的にも意味がある場所なので、近年では観光目的で来る人が増えているとのこと。


「ピラミデン=廃墟の町」というイメージを持っていましたが、町の中心部分はしっかりと改修されており、あまり廃墟という印象はありません。むしろ、ソビエト連邦時代のものがほとんどありのままに残っていたことが印象的です。少し離れた炭鉱場はいかにも廃墟な雰囲気で行ってみたかったのですが、このガイドツアーには含まれていませんでした。

ピラミデンの複数ある建物の中で、なぜかこのアパートメントだけが鳥の住居と化しており、「なんでこの建物を選んだのかな?」とガイドさんも首をかしげていました。鳥の鳴き声がひっきりなしに聞こえます。

ゴーストタウン「ピラミデン」に巣くうカモメ(スヴァールバル諸島) - YouTube


◆たった2時間で世界最北の町を堪能できるタクシーツアー
Svalbard Buss og Taxi会社が提供する「地元運転手のガイド付き、ロングイェールビーン周辺を巡る2時間タクシーツアー」に参加してみました。

ツアーに連れて行ってくれるベテランガイドのタクシー運転手さん。


さっそくタクシーに乗り込み出発します。ロングイェールビーンから10分ほどの丘の上からの眺めはこんな感じ。


タクシーに揺られていると、ガチョウのような鳥の群れと遭遇。

ガチョウの群れ(スヴァールバル諸島) - YouTube


ここは「世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)」。今後起こり得る気候変動・自然災害・核戦争などに備えて農作物種の絶滅を防ぎ、世界各地で植物が絶滅した時に栽培再開の機会を提供することを目的として作られた施設なのですが、現在は周辺を工事中のため近づくことができませんでした。あと少しで工事が完了するようです。


町の近くで野生のトナカイと出会うこともできました。

野生のトナカイ(スヴァールバル諸島) - YouTube


ここは犬ぞり用の犬たちが生活している施設。出番が来る冬に備えて体調を整えていました。

犬ぞりを引く犬達が生活している施設(スヴァールバル諸島) - YouTube


◆世界最北のすし屋に行ってみた
スヴァールバル諸島にあるすし屋、それはつまり世界最北のすし屋ということです。北極圏に近い海の魚は寒さで身が引き締まってブリブリ感が強いかもしれないと思い、せっかくなので「Hotel Svalbard The Vault」にあるすし&ラーメン屋「NUGA Sushi & Noodles」に行ってみました。


一体何のすしなのか分かりませんが、目についた「KYOTO」を注文してみることに。


「KYOTO」が到着。盛り付けの段階で既に少しロールが崩れていましたが、サーモンは予想以上においしいです。お米は日本のお米と比べなければ問題ないという感じ。ヨーロッパのすしはフルーツが入っているなどアレンジしてあることも多いのですが、ここはシンプルなのが高評価。


メニューを見るとラーメンもあったので、チキンラーメンも注文してみました。食べてみると、日本のラーメンと比べてスープが少し薄いものの、ラーメンだと分かる味です。麺はやや柔らかく、中華麺っぽい印象。カリカリに揚げられたチキンが入った創作風ラーメンで、あまりラーメンに入れるイメージのないブロッコリーも入っていました。


ギョーザは、私たちが知っているギョーザの味とかけ離れていました。皮はパリッとしているのですが甘く味付けされており、ギョーザではない別の料理だと思って食べた方が良さそう。


なお、地元のスーパーマーケットでは、すしを作るための「Sushi Kit」を売っていました。


◆現地でのSIM購入方法&速度調査
スヴァールバル空港では、売店らしきものを1つも見つけられなかったため、SIMカードを手に入れることができませんでした。

スーパーマーケットでも旅行用のプリペイド方式のSIMカードを探しましたがなかなか見つからず、今回は世界100カ国以上で使えるモバイルWi-Fiルーター「GlocalMe」を使用してみました。ロングイェールビーン周辺であれば問題なくインターネットに接続でき、fast.comで回線速度を測定してみると、95Mbpsと想定以上の結果になりました。世界最北の町だからこそ、インターネットは貴重な連絡手段や暇つぶしになっているのかもしれません。


◆幻のドメイン「.sj」とノルウェーのドメイン「.no」
ここまで読んだ人は「ただ異国の地を満喫しているだけでは?」と思ったかもしれませんが、ドメイン島巡り企画には、国ごとに割り当てられたドメイン「ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)」が日本から遠く離れた島国でもちゃんと使われているのか?ということを調査する目的があります。

ノルウェー領スヴァールバル諸島に割り当てられている国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)は、「.sj」。しかし、ルートサーバに登録されてはいるものの、レジストリの方針により使用されていません。そのため、「.sj」ドメインは誰も使うことができません。ロングイェールビーンの町では、「.sj」の代わりにノルウェーの国別コードトップレベルドメイン「.no」が多く使われていました。

レンタカー会社
https://autorent.no/


スヴァールバルのBar
http://www.svalbar.no/


建設会社
https://www.foraas.no/


・レストラン「KROA
https://www.kroa-svalbard.no/


KROAでは、季節によってアザラシステーキが食べられます。ウェイトレスのお姉さんは、2019年2月からスヴァールバルで生活しているそうです。


◆スヴァールバル諸島いろいろメモ
その他、スヴァールバル諸島を訪れる際に役立つかもしれない現地情報をいろいろまとめてみました。

・ほとんどの場所がドローン禁止
ロングイェールビーンのほとんどの場所が禁止エリアのため、スヴァールバル諸島でドローンを飛ばすのは難しそうです。


・旅行者向けインフォメーションセンター
ロングイェールビーンを安全に楽しむなら、ツアーに参加することをおすすめします。今回船でピラミデンへ行くツアーを予約したのもここ。


ロングイェールビーンから離れた町に行く場合に利用できる船のツアー案内板もありました。


・世界最北の博物館
世界最北の博物館である「North Pole Expedition Museum」では、北極点を目指した当時の人物や状況がかなり詳しく説明されています。北極点に到達することが、当時いかに大変でロマンあふれるものだったのかが伝わってきます。


・事前にシティマップを確認すべき
ロングイェールビーンを端から端まで歩くと1時間ほどかかってしまうため、シティマップを見て行きたい場所を事前に把握しておくのがオススメ。下調べせずに歩いて気になったところを見るのも楽しいですが、それだけでかなりの時間がとられてしまいます。


・炭坑夫の像
町の中心にある炭坑夫の像。現地の人は、ハチ公前のような感覚でこれを目印にして待ち合わせするのかも……?


・スヴァールバル諸島のご当地グルメ
すしやラーメンではなくスヴァールバル諸島ならではのご当地グルメが食べたい場合は、ロングイェールビーンにあるGruvelageretがオススメ。


ディナーはコースメニューのみの提供です。


トナカイとマッシュルームソースのマッシュルームラビオリのようなものや……


タラバガニソースと焼きビーツの北極イワナなど、日本で食べる機会は全くなさそうな料理が出てきました。


今回、世界最北の町に行くということで防寒対策を万全にして現地を訪れたのですが、8月に行ってみると少し肌寒いぐらいの気温で、ヨーロッパに住むお年寄りの避暑地にもなっていました。

今回のドメイン島巡りで行った場所をまとめると、以下のような感じです。


スヴァールバル諸島までのアクセスの詳細はここから確認可能。

ドメイン「.no」の詳細や申し込みについてはここで確認できます。


(文・写真:インターリンク https://www.interlink.or.jp/
ドメイン島巡り https://islanddomains.earth/)

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