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かっこいい自撮り写真をSNSにアップしても他人からは低評価を受けやすい

by Ellen De Vos

SNSの普及と共にいつでもどこでも簡単に写真をアップロードできる時代となりました。それと共に、スマートフォンで自分で自分の写真を撮影するための「自撮り棒」も世界的に普及し、自撮り棒を片手に写真を撮影する人の姿もよく見られるようになりました。そんな中、ワシントン州立大学の心理学者がInstagramを利用する大学生を対象に調査を行い、「自撮り写真をSNSに投稿しても他人からはネガティブな評価を受けやすい」という研究結果を発表しました。

‘Check Your Selfie before You Wreck Your Selfie’: Personality ratings of Instagram users as a function of self-image posts - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0092656619300674

Selfie versus posie | WSU Insider | Washington State University
https://news.wsu.edu/2019/08/20/selfie-versus-posie/

以下の画像で自分で自分を撮った写真(左)と他人に撮ってもらった自分の写真(右)をかかげるのは、2014年頃からInstagramでの活動と人格特性の間につながりがあるかどうかを研究するワシントン州立大学のクリス・バリー心理学教授。


バリー教授率いる研究チームはまず、Instagramを使っている30人の大学生を第1グループに設定して調査。第1グループの各被験者から最新30件の投稿画像を収集しました。そして、第2グループとして別の大学に通う119人の大学生を集め、第1グループの被験者が投稿した画像だけを見せ、そのイメージから自己陶酔・自尊心・外向性・好感度など13の属性に基づいて各投稿者について人格評価を行わせました。

調査の結果、他の人に撮ってもらった写真を投稿するユーザーは、「自尊心が高く冒険的で、あまり孤独ではなく外交的で、いい友だちになれるかもしれない」とポジティブに評価される傾向にありました。一方で、自撮り写真を多く投稿する人は反対に「自尊心が低く、内向的で保守的で好感度は低い」とネガティブな評価を受ける傾向があったとのこと。

by Alan Light

研究チームは「鏡のたわみなど物理的な外観をテーマにした自撮り写真を投稿したユーザーの人格評価は特にマイナスだった」と述べ、自撮り写真を投稿する人の自己評価とそれを見た他人の評価には大きな隔たりがあると論じています。なお、第2グループから自己陶酔性が高いと評価された被験者はInstagramのフォロー数・フォロワー数が多い傾向が見られたとのこと。

バリー教授は「人がInstagramに自分の写真を投稿するのはさまざまな理由があるかもしれませんが、投稿した自撮り写真が他人からどのように知覚されるのかは一貫したパターンに従っているようです」「この調査結果は大きな謎のごく一部に過ぎませんが、自分の写真を投稿する前に心にとどめておくことが重要かもしれません」と主張し、さらなる調査が求められると述べました。

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in モバイル,   ネットサービス,   サイエンス, Posted by log1i_yk

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