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AirPodsを耳に入れっぱなしにしたら何が起こるのか?

by Maurizio Pesce

Appleのマイク付きイヤホン「AirPods」は、BluetoothによってiPhoneやiPadなどのデバイスとペアリングして、ワイヤレスで音楽や通話を楽しむことができます。そんなAirPodsをもし耳に入れっぱなしにしていたらどうなるのか、科学系ムービーを公開するYouTubeチャンネルのAsapSCIENCEがムービーで解説しています。

What if you never took off your AirPods? - YouTube


音は空気が振動することで伝わります。耳は「空気の振動を音に変換する装置」だといえます。


具体的には、空気の振動が外耳道奥にある鼓膜を振動させ、その振動が耳小骨を通じて内耳に伝わります。そして、内耳から脳に信号が送られて、私たちは空気の振動を音として認識することができます。


外耳→中耳→内耳→脳幹→脳という経路の中で、注目するべきなのは「内耳」だとAsapSCIENCEは語っています。


AirPodsをつけっぱなしにすることで与えられる悪影響とは、ヘッドホン難聴です。ある研究では週に7時間ほどヘッドホンで音楽を聴き続けることで、聴力が大きく低下するというデータが示されたとのこと。


アメリカの国立労働安全衛生研究所(NIOSH)によると、私たちが悪影響を受けない範囲で耐えられる音は、85デシベル(A)を一日8時間とのこと。


しかし、ある種の調査では、ヘッドホンやイヤホンをつける人の17%~25%が1日10時間以上装着していることがわかっています。また、別の研究では、46%の人がイヤホンから85デシベル以上の音を流しているそうです。


AirPodsは最大で101デシベル~139デシベルまでの音量を出すことができるため、長時間装着するには音量を75%以下に抑える必要があります。それでも長時間着けっぱなしにして音楽を聴き続けることによって、内耳にある有毛細胞をすり減らしてしまいます。有毛細胞は音の振動を感覚毛によって信号に変換する働きがあり、これがすり減ってしまうために聴力が減衰してしまうというわけです。


また、AirPodsを1週間つけっぱなしにすることで、病気に感染するリスクも高まります。AirPodsをつけっぱなしにすることで、外耳道の汚れや水分が内側に詰まってしまい、雑菌が増殖するリスクが高まります。


また、AirPodsは耳の内外への気流を遮断するため、温度と湿度が高くなります。そのため、さらに雑菌が繁殖しやすい環境となります。


AsapSCIENCEは、AirPodsをつけっぱなしにして2週間以内に肉芽腫ができてしまい、最悪鼓膜が破裂する可能性があると予想しています。


ムービーの最後でAsapSCIENCEは、AirPodsを使う時は常に適切な音量に調整し、寝る時は必ずAirPodsを外すようすすめていました。

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in サイエンス,   動画, Posted by log1i_yk

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