ハードウェア

Googleの安全な2段階認証を構築し不正アクセスを防ぐ物理キー「Titan セキュリティ キー」が日本で登場


ユーザーの資格情報を盗み出すフィッシング詐欺などによる被害は後を絶たず、本人確認を厳重にしてセキュリティを高める2段階認証の重要性が指摘されています。Googleは2018年に安全な2段階認証を提供する物理キー「Titan セキュリティ キー」を、アメリカでリリースしましたが、ついにTitan セキュリティ キーが日本・カナダ・フランス・イギリスでも販売開始されました。

Titan FIDO U2F セキュリティ キー バンドル、BT & NFC - Google ストア
https://store.google.com/product/titan_security_key_kit

Google Online Security Blog: Titan Security Keys are now available in Canada, France, Japan, and the UK
https://security.googleblog.com/2019/07/titan-security-keys-are-now-available.html

Google’s Titan security keys come to Japan, Canada, France and the UK | TechCrunch
https://techcrunch.com/2019/07/31/googles-titan-security-keys-come-to-japan-canada-france-and-the-uk/


Googleでは従業員がフィッシング詐欺に引っかかり被害が及ぶのを防ぐため、以前から社内でも2段階認証を実施していました。2段階認証は通常のパスワードやIDなどの資格情報に加え、さらに本人確認を行うための追加要素を組み合わせた認証方法です。

Titan セキュリティ キーは物理的なUSB Type-A接続タイプのセキュリティキーとBluetooth接続可能なセキュリティキーで構成されており、USB Type-CポートにUSB Type-Aを接続するアダプターもセットで付属しています。セキュリティキーはGoogleによって設計されたファームウェアを含むハードウェアチップで構築されており、各キーはオンライン認証技術のFIDO標準を採用してIDとログインページのURLを暗号化して検証するとのこと。セキュリティレベルはGoogle内で運用されているものと同レベルだそうです。


GoogleはTitan セキュリティ キーについて、USB Type-AキーとBluetoothキーのいずれか片方を常用し、もう片方を安全な場所に保管しておくことを勧めています。キー1つでさまざまなアカウントにログインするために使用できるほか、Google以外のFIDO認証に対応しているDropbox・Facebook・GitHub・Twitterなどのアプリやオンラインサービスでも利用可能となっています。


Titan セキュリティ キーはアメリカで50ドル(約5400円)で販売されており、カナダでは65カナダドル(約5400円)、フランスでは55ユーロ(約6600円)、イギリスでは50ポンド(約6600円)で販売されます。日本では1個6000円で無料配達込みとなっていて、Google ストアで購入可能。

なお、2019年8月1日の記事作成時点で実際にTitan セキュリティ キーを購入してみたところ、配送予定日は2019年8月6日~14日となっていました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Google Pixel 3はデータセンターレベルの独自セキュリティチップ「Titan M」を搭載、ソフト&ハードで最高のスマホセキュリティを確保 - GIGAZINE

パスワード認証に取って代わる2段階認証とその未来とは? - GIGAZINE

GmailやYahoo!メールの2段階認証を無効化するフィッシング詐欺が横行している - GIGAZINE

Googleアカウントの2段階認証で使用可能なUSBセキュリティキー「FIDO U2F Security Key」を使ってみました - GIGAZINE

Google従業員のフィッシング被害を撲滅した最新の高セキュリティ対策法とは? - GIGAZINE

若いネットユーザーは中年より「フィッシング詐欺に弱い」ことが判明、パスワードの管理もお粗末 - GIGAZINE

セキュリティ専門家が「パスワードの複雑さはそれほど重要ではない」と主張するのはなぜか? - GIGAZINE

in ハードウェア,   セキュリティ, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.