生き物

大量吸血で牛をも殺すダニがクローンで増殖中

by Commonsource

フタトゲチマダニは草むらからウシや犬、人間などに取り付いて血を吸う寄生性のダニで、東南アジアやオーストラリアに広く分布し、日本にも全国的に生息しています。そんなダニの存在がアメリカでも確認され、交尾を経ない単為生殖で増殖していることが判明しました。

State Veterinarian reminds livestock and pet owners to watch out for ticks
https://www.ncagr.gov/paffairs/release/2019/StateVeterinarianremindslivestockandpetownerstowatchoutforticks.htm

Haemaphysalis longicornis Is in the United States and Biting Humans: Where Do We Go From Here? | Clinical Infectious Diseases | Oxford Academic
https://academic.oup.com/cid/advance-article-abstract/doi/10.1093/cid/ciz451/5509426?redirectedFrom=fulltext

Savage tick-clone armies are sucking cows to death; experts fear for humans | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2019/07/savage-tick-clone-armies-are-sucking-cows-to-death-experts-fear-for-humans/

2019年7月8日にアメリカのノースカロライナ州で5頭の牛が死んでいるのが発見されました。発見当時、牛の体には1頭あたり1000匹以上のダニが取り付いており、検死した獣医は死因を「ダニの吸血による急性貧血」と断定しました。


海外では「Asian longhorned tick」と呼ばれているフタトゲチマダニは、一度宿主の体表に取り付いて吸血を始めると、約3mmだった体長が3倍以上の約10mmにふくらむほどの量の血を吸い取ってしまいます。吸血する期間も長く、平均的なマダニの7日間よりもはるかに長い19日間もの間吸血を続けた事例が報告されています。これにより、宿主となった動物はすさまじいストレスと発育の阻害に見舞われ、最終的には失血死に至るとのこと。

吸血していない状態のメスのフタトゲチマダニ

by James Gathany

さらにやっかいなのは、このダニが交尾せず単為生殖で繁殖することが可能なことです。この性質により、1匹のメスは数週間で2000匹以上もの新たな個体を生むことが可能だとのことです。

また、フタトゲチマダニは重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSウイルス)や日本紅斑熱などの感染症を媒介することでも知られています。

フタトゲチマダニは既にアメリカの10以上の州でその存在が確認されているとのことで、ノースカロライナ州農業・消費者サービス局のMichael Neault博士は「長袖の服装を心掛け、出先から戻った後は間を置かずシャワーを浴びるなどして防疫に努めてください」と呼びかけています。

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in 生き物, Posted by log1l_ks

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