ハードウェア

28コアIntel Xeonプロセッサ&最大1.5TBメモリ搭載可能なモンスター機「Mac Pro」が発表


AppleがWWDC 2019の中で、Mac端末の最新モデルとなる「Mac Pro」を発表しました。CPUには最大28コアのIntel Xeonプロセッサ、メモリ(RAM)は最大1.5TBまで増設可能。8つのPCIポートを搭載しており、4Kビデオ12ストリームに対応した文字通りモンスター端末となっています。

Mac Pro - Apple
https://www.apple.com/mac-pro/


ティム・クックCEOが再登壇


Macというブランドは……


消費者満足度がナンバー1とのこと。


ムービーがスタートして、謎の穴が表示され……


金属製のバー


穴はメッシュの一部でした。


Mac Proが発表されました。


持ち手のついたタワー型のPCで、かつて発売されていたPower Mac G5の面影を感じます。


「モジュール性および柔軟性」


フレームはステンレス製とのこと。


CPUは最大28コア・実売価格およそ49万のXeon W-3175Xを搭載できるようです。そのほか、8コア・12コア・16コア・24コアのIntel Xeon Wが選べます。


電源容量は1.4kW


2933MHz・6チャンネルのECCメモリを最大12枚まで挿せるとのこと。


最大で1.5TBのメモリをサポート。


また、新しいMac Proでは拡張性も考えられています。2013年に発売された前モデルでは排除されてしまったPCI Expressスロットを8基搭載しているとのこと。


8基のうち4基は、PCI Express 3.0 x16とのこと。


Thunderboltポートが2基、USB Type-Aが2基、3.5mmオーディオミニジャックが1基。


10Gbのイーサネットポートを2つ搭載。


さらにグラフィック能力について。AppleはMPXモジュールというカスタム拡張モジュールを発表しました。これは、マザーボードに内蔵したThunderboltを利用して、追加の電力と高速通信を可能にするというもの。


モデルによってグラフィックカードが異なるとのこと。AMD Radeon Pro 580Xや……


AMD Radeon Pro Vega IIを搭載。


AMD Radeon Pro Vega IIは「世界で最もパワフルなグラフィックカードだ」


MPXモジュールは2枚のグラフィックスカードをまとめたもので、500Wの電源を内蔵。Radeon Pro Vega IIをInfiniti Fab Linkで接続することで、56TFLOPSという演算能力を持つ128GBのHBM2グラフィックメモリが用意できるとのこと。


さらにアクセラレーターカードのAfterburnerは……


毎秒60億ピクセル以上を処理することができるとのこと。


Afterburnerによって、8Kムービーを3本同時再生したり……


4Kムービーを12本同時再生したりすることも可能になるそうです。


そんなMac Proの最大消費電力は108~125Vまたは220~240Vで1280W、100~107Vで1180W。


3基も搭載した大型ファンで冷却していく仕組み。


側面にはAppleのロゴが刻まれています。


天面には電源スイッチやインジケーター。中央にあるネジを回すとフタが外れて、内部に手を入れることが可能になるそうです。


ボディの部分はアルミニウム合金製。


キャスターもついているので、移動も楽ちん。


「これまでの中で最も柔軟なMac」


「これまでで最もパワフルなMac」


そんなMac Proと共に発表されたモニタが「Pro Display XDR」


32インチのLCD(液晶)ディスプレイで、解像度は6016ピクセル×3384ピクセルで、およそ2000万ピクセル。


Retina 6Kディスプレイです。


Display P3の広色域に対応していて、10bit表示対応。


視野角は180度近い「スーパーワイド」


反射防止コーティングがされているとのこと。


背面


輝度は1000nitsで、最大1600nits


コントラスト比は100万:1


ハイダイナミックレンジではなく、「エクストリームダイナミックレンジ」という新しい表示技術が使われているとのことで、このエクストリームダイナミックレンジの略称であるXDRが「Pro Display XDR」という名前の由来というわけです。


Pro Display XDRを6台つなげれば……


1億2000万ピクセルの表示も可能!と豪語されていました。


Pro Display XDRの専用スタンド「Pro Stand」


メカニカルスプリングで、柔軟に動きます。


また、モニターを回転させて縦向きにすることも可能。


市販されているモニターアームにつけるVESA規格のマウントも別売されます。


Pro Display XDRは「世界で最も素晴らしいプロ向けのディスプレイです」


Mac Proの価格は……


5999ドル(約66万円)から。


発売は2019年秋を予定しているとのこと。


Pro Display XDRは4999ドル(約55万円)。さらにナノテクスチャーガラスを採用したモデルは5999ドル(約66万円)となります。


VESAマウントは199ドル(約2万2000円)、Pro Standは999ドル(11万円)です。


会場では、プレゼンテーションの終了後にMac Proの実物が展示されていた模様。

Vous en pensez-quoi ? #MacPro #WWDC19 pic.twitter.com/YAGuT2hlee

— JB - TheiCollection (@TheiCollection)



また、iPhoneでMac Proの公式ページにアクセスすると、以下のようにARでMac Proを机に置くことができます。


なお、詳しいスペックやモデルは以下から見ることが可能です。

Mac Pro - Technical Specifications - Apple
https://www.apple.com/mac-pro/specs/


・つづき
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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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