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Netflixから消えたマーベル・シネマティック・ユニバース作品などが数年後にDisney+から消えてNetflixに復活する可能性

©Marvel Studios 2017

ディズニーは2017年、独自のストリーミングサービス開始に向け、Netflixとの作品配信契約を2019年で終了することを決定しました。これにより「スター・ウォーズ」シリーズや「マーベル・シネマティック・ユニバース」の作品はNetflixから消えることになりますが、ハリウッド関連のニュースを扱うルーカス・ショウ氏は、「ブラック・パンサー」などが2020年代半ばに再びNetflixに戻ってくる可能性を指摘しています。

When Will Shows Disappear From Netflix? It's Complicated - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-05-30/when-will-shows-disappear-from-netflix-it-s-complicated


Hollywood Torrent: Breaking up with Netflix, the demise of the comedy, the year’s best soundtrack
https://medium.com/@Lucas_Shaw/hollywood-torrent-breaking-up-with-netflix-the-demise-of-the-comedy-the-years-best-soundtrack-e15c26eaa7f0

Netflixは今後、人気コンテンツを失うリスクが指摘されており、株価は5月初めに記録された最高値から9%下落しています。しかし、Netflixがディズニーのコンテンツを失ったままかというとそうでもないらしいことが、匿名の関係者によって明かされています。


この関係者によれば、以前からの契約により、2016年1月から2018年12月にかけて公開された「ブラック・パンサー」などの映画は、数年後にはディズニーのストリーミングサイト・Disney+から姿を消し、Netflixに戻ってくることになるとのこと。これらの契約はいずれも、Netflixが現在のようにストリーミングサービスの地位を確固たるものにする以前に結ばれたもので、当時は誰もNetflixがここまで長く続くサービスになると思っていなかったとみられます。

「ブラックパンサー」MovieNEX ティ・チャラのメッセージ付き予告編 - YouTube


この関係者によれば同じように、Netflixで最も人気のあるコンテンツ10本のうち8本が今後も配信され続けるとのこと。たとえば「グレイズ・アナトミー」(ディズニー)や「ウォーキング・デッド」(ワーナー・ブラザース)、リバーデイル(ワーナー・ブラザース)、「スーパーナチュラル」(AMCネットワーク)などは、放送が終了しても3年~6年は配信されることになっています。

また、「フレンズ」(ワーナー・ブラザース)は2019年、「ザ・オフィス」(日本では配信なし・NBCユニバーサル)は2021年でそれぞれ契約が終了しますが、いずれも「Netflixでの配信をこれで終える」とは明言していないとのこと。これは、Netflixでの配信を停止することでライセンス料を失う点が痛手となるためだそうです。

ショウ氏によると、調査会社モフェット・ナサンソンのアナリストであるマイケル・ナサンソン氏は「みんな見落としていますが、コンテンツを引き上げたからといってNetflixを倒したり、加入者数の伸びを遅らせたりすることはできません。Netflixのオリジナルコンテンツを加速するだけです」と語ったそうです。

事実、Netflixは他社に依存しないオリジナルコンテンツへの移行を進めています。

9000億円を投じてNetflixは2018年内に配信コンテンツの半分をオリジナルものにする方針 - GIGAZINE


Disney+は2019年11月からスタート予定。Netflixとの戦いは、どういうものになっていくのでしょうか。

ディズニー独自のストリーミングサービス「Disney+」が2019年11月12日から提供開始、価格はNetflixの約半分 - GIGAZINE

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in ネットサービス,   動画,   映画, Posted by logc_nt

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