Nintendo Switchが銃型のVRゲーム機に早変わりするVR Kitの「バズーカ」を体験してきた
Nintendo SwitchでVRゲームが遊べるようになる「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」(VR Kit)が2019年4月12日(金)に登場するのですが、これを発売前に体験できる機会を任天堂が用意してくれました。VR KitではVRゴーグルと合体させて使用する5つのToy-Conが作れるのですが、中でも最もアクション性の高いVRゲームが楽しめるのが「バズーカ」です。
あそぶ| Nintendo Labo | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/labo/play/index.html?bazooka#vr-kit
オレンジ色を基調とした銃型のToy-Conが「バズーカ」です。VR Kitの中でも「風」の次に大きなToy-Conで、外見から輪ゴムを使っていることがわかります。ポンプアクションショットガンのように銃身下部にあるフォアエンドを後ろにスライドできるようになっており、わかりづらいですがグリップ部分の根本にトリガーボタンがあります。
右手の親指部分にあるのがトリガーボタン。ゲーム内でバズーカを発射するには、このトリガーボタンを押す必要があります。
背面はこんな感じ。イラストが描かれているスペースにVRゴーグルを装着します。このスペースの側面にあるグレーの縦長ケースには、Joy-Con(L)を差し込みます。
Joy-Con(R)は銃身の中に固定できるようになっていました。
装着時はスペース上部のカバーを上げて……
VRゴーグルをスライドさせて固定すればOK。着脱はとても簡単で、プレイ前は「こんな強度で大丈夫か?」と思わずにはいられませんでしたが、VRに夢中になってかなり荒っぽく使用してもゴーグルが外れたりパーツが破損したりすることはありませんでした。
バズーカで遊ぶ際は装着したVRゴーグルを頭に固定するようにします。実際のプレイ時の基本姿勢は以下のような感じで、左手でフォアエンド、右手でグリップ部分を持ち、さらに頭でもバズーカを固定するような形になります。3か所でバズーカを固定することになるので、安定感は抜群。左手でフォアエンドを持つ理由は……
VRゴーグルの左側面にくるJoy-Con(L)を赤矢印方向に倒す、という操作があるから。
ゲーム内でバズーカから弾を発射するには、フォアエンドを手前にスライドさせる必要があります。1発ごとにフォアエンドをスライドする必要があるので、フォアエンドを持つ手はかなり大忙しになります。
バズーカToy-Conで遊べるのは1人プレイ用の「バズーカ」と、2人でプレイしてスコアを競う「対戦!カバズーカ」の2つ。実際にプレイできたのは「バズーカ」で、そのゲーム画面がどんな感じになっているのかは以下のムービーを見れば一発でわかります。ゲーム画面の中央下部にバズーカの銃身が映り込むので、現実世界とゲームの中のプレイヤーの姿勢が完全に一致します。これにより、ゲームに熱中すればするほど、VRゲーム中に目の前に現れるバズーカを自分が操作しているかのような没入感が得られます。
【Nintendo Labo】バズーカ1 - YouTube
ゲーム「バズーカ」は、360度あらゆる方向から出現するターゲットをバズーカで撃破しまくるというもの。プレイヤーはゆっくりと移動するので、現実世界とゲームの中の動きの乖離(かいり)は少なく、没入感を阻害することはありません。それでも撃破すべきターゲットは至る所から出現しまくるので……
試遊体験したGIGAZINE編集員は、全員キョロキョロと敵を探しまくる羽目に。VR Kitで試遊できたゲームの中でも、ダントツで360度視界を動かしまくらなければいけないゲームでした。なので、プレイする際はサッと方向転換可能な回転いすなどを使うのが最適かも。
フォアエンドを後ろにスライドさせると、Toy-Conの中からカチッと音が鳴り固定されます。この「フォアエンドをスライドする感触」と「カチッとはまる感触」は、ゲームプレイ中の「本当に自分が銃を扱っている感」演出に大きく貢献してくれていると感じました。
そして、トリガーボタンを押すと、銃身上部の赤枠部分にあるツメのようなものが勢いよく前方に飛び出してきます。ツメが飛び出した際の「コンッ!」という振動も、ゲーム内でバズーカを発射する動作と連動しているため、両手持ちのコントローラーを握ってプレイする普通のVRゲームでは味わえない没入感が得られます。
VRゲームでは「ゲームの中のキャラクター」と「現実世界の自分の動き」が乖離(かいり)すればするほど没入感が損なわれてしまうものですが、バズーカは「キャラクターの位置は固定で、視点は自由に動かしまくることができる」ようにすることで、没入感を損なわずにアクション性を最大限高められるようゲームおよびToy-Conが巧みに設計されていると感じました。VR Kitは多くのVR専用デバイスと異なりゲーム機とゴーグルをつなぐコード類がないので、首を上下左右に振りまくっても遊びの邪魔になることは一切なく、そのためゲームに没頭すればするほどゲームであることを忘れてのめり込んでいくことができます。没頭してプレイした後に振り返ってみると、バズーカの設計からゲームの内容に至るまで巧みな計算のもとに成り立っている感がすさまじく、「なぜダンボールでこのクオリティが出せるのか……?!」と驚愕せずにはいられませんでした。
また、ターゲットの出現数がかなり多いので、「考えるより撃て」状態になるのもゲームへの没入感を高めるひとつのポイントととなっているのかも。加えて、ターゲットがあらゆる場所から出現するので、上を見たり下を見たりと動きは想像以上に激しくなるのですが、それでもVR酔いすることがないというのも重要な部分と感じます。これは、バズーカには多くのステージが用意されているものの、1ステージの長さは数分程度の短いものとなるように設計されていることが影響しているものと思われます。
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