Googleが広告フリーのアプリに「虚偽の広告」が表示されたとしてアプリを削除

アプリデベロッパーのPurple Leaf Softwareは、5歳以下の子どもをあやすのに最適なエンタメアプリ「Mommy Saver」をリリースしています。そんなMommy Saverには有料の広告フリー版アプリ「Mommy Saver Plus」が存在しているのですが、Purple Leaf Softwareはブログ上で「GoogleからMommy Saver Plusに詐欺的な広告が表示されるので削除したという連絡があった」と記しており、「広告フリー版のMommy Saver Plusで広告が表示されるなんて奇妙なことが起こるのか？」と疑問を呈しています。

Purple Leaf Software: Google Removed (ad-free) Mommy Saver Plus for "Deceptive Ads"
http://www.purpleleafsoftware.com/2019/03/google-removed-mommy-saver-plus-for.html

Purple Leaf Software: Appeal Rejected: Google Removed (ad-free) Mommy Saver Plus for "Deceptive Ads"
http://www.purpleleafsoftware.com/2019/03/appeal-rejected-google-removed-ad-free.html

以下は、Purple Leaf Software宛にGoogleから送られてきたメッセージのスクリーンショット。メッセージには「Mommy Saver Plusがポリシーに違反したためGoogle Play上から削除した」と記されており、削除理由については「虚偽の広告」に関するポリシー違反とされています。

Google Playの広告に関するポリシーは以下からチェック可能で、「虚偽の広告」がどういったものかも詳しく知ることができます。

虚偽の広告 | 広告 | 収益化と広告 - Developer Policy Center

Purple Leaf Softwareは「Googleは私のアプリと別のアプリを間違えたようです」と記しており、その証拠として以下のスクリーンショットを挙げています。以下のアプリがMommy Saver Plusと勘違いされたとPurple Leaf Softwareは記しており、「このアプリは非常にカラフルでMommy Saver Plusとは異なる」と記しています。また、Purple Leaf Softwareがさらに調査したところ、「このアプリもMommy Saver Plus同様削除されていた」とのことです。

Mommy Saver Plusは基本的にモノクロのアプリで、見た目は以下の通り。

当初、Purple Leaf Softwareは「うまくいけばすぐに修正されて2、3日中にMommy Saver Plusは再公開されるようになります」と記していました。GoogleはメールでPurple Leaf Softwareに対して、「虚偽の広告に関するポリシーに違反している広告を削除」すれば再びアプリを公開できると説明しています。

Purple Leaf SoftwareはGoogleの広告ポリシーに慣れていないと前置きしつつ、「アプリが削除されるのはちょっと不思議」と記しています。Purple Leaf Softwareは「Mommy Saver Plusはそれほど稼ぐアプリではないものの、間もなく別の新しいアプリをリリースしようと思っているので、Googleの運営に問題があることを望んでいません」と記しています。

その後、Purple Leaf SoftwareはGoogle Playチームからメールを受け取っており、そのスクリーンショットが以下となっています。メールでGoogleは相変わらずMommy Saver PlusがGoogleの広告ポリシーに違反しているとしており、Purple Leaf Softwareは「Googleのレビュアーは明らかに私の説明文を読んでいない」と記しています。

なお、Purple Leaf SoftwareによるとMommy Saver Plusは最終的にGoogle Play上に復活したそうで、Googleの勘違いによりアプリが削除されてしまったことが証明された模様。Googleは2018年に23億件もの不適切な広告を取り締まったとしていますが、その影響でMommy Saver Plusのような無実のアプリが削除されてしまったというケースが他にあった可能性も十分に考えられます。

Googleは23億件もの「不適切な広告」を2018年に取り締まった - GIGAZINE