サイエンス

警察犬のクローンを量産する計画が中国でスタート


中国・雲南省の科学者が「Sherlock Holmes of police dogs(警察犬のシャーロック・ホームズ)」と呼ばれる犬のクローンを作り出すプログラムを開始しました。研究者はクローン犬を量産することで、警察犬を訓練する時間とコストの削減を目指すとのことです。

China clones 'Sherlock Holmes' police dog to cut training times – report | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2019/mar/20/china-clones-sherlock-holmes-police-dog-to-cut-training-times-report

China clones 'Sherlock Holmes' police dog to cut training times - state media | Reuters
https://uk.reuters.com/article/uk-china-science-clone/china-clones-sherlock-holmes-police-dog-to-cut-training-times-state-media-idUKKCN1R1079

China begins training first cloned police dog - CNN
https://edition.cnn.com/2019/03/21/asia/china-first-cloned-police-dog-trnd-intl/index.html

このプログラムは雲南省にある雲南農業大学と北京のSinogene Biotechnology Companyが中華人民共和国公安部の支援のもと共同で行っているもの。


実際に、既にKunxunというクローン犬が生み出されていると中国共産党所有のタブロイド紙・環球時報は伝えています。Kunxunは、Huahuangmaという殺人捜査を行ってきた警察犬のDNAを元にしています。ジャーマン・シェパードのHuahuangmaは7歳で、これまでに雲南省の警察のもとで12件を解決に導き、他20件の捜査にも関わってきたことから、2016年にはその功績が中国公安部に表彰されています。

Huahuangmaと99%DNAを同じくするクローンのKunxunは2019年3月時点で生後3カ月ですが、薬物検知・群衆のコントロール・証拠探しといった訓練を開始しており、生後10カ月の時点で警察犬として活躍できるようになる見込みとのことです。

以下の写真に写っているのがKunxun。Kunxunは2018年12月19日に重さ540g、体長23cmで生まれました。


通常、警察犬の訓練は5~10年もの期間を必要とし、1頭の警察犬を育てるためのコストは50万人民元(約820万円)にものぼります。また、これだけの時間とコストをかけても必ずしも全ての犬が警察犬になれるとは限りません。そこで時間とコストを削減するためにクローン警察犬を育てるというプログラムがスタートしたわけですが、SinogeneのゼネラルマネージャーであるZhao Jianping氏は、クローンを作るコストの問題はまだ解決できていないと語っています。なお、2019年3月時点で、クローン警察犬1頭あたりのコストは公開されていません。

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in サイエンス,   生き物, Posted by logq_fa

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