イチローが引退表明、メジャー歴代22位の通算3089安打・シーズン最多安打262・10年連続200安打などを達成

シアトル・マリナーズに所属するイチロー選手が、2019年3月21日(木)に東京ドームで行われた開幕戦第2戦の終了後、現役引退を表明しました。

Ichiro Suzuki Announces His Retirement from Major League Baseball
https://marinersblog.mlblogs.com/ichiro-suzuki-announces-his-retirement-from-major-league-baseball-e19c6d2c7298

イチロー選手は3月20日(水)の第1戦に続いてスタメン出場。守備は堅実にこなしましたが、打撃はオープン戦以来不振。3打席凡退で迎えた第4打席は、勝ち越しのランナーを二塁に置いての打席でしたが、ショートゴロに終わりました。

8回裏、一度は守備位置につくものの、サービス監督がベンチを出て交代を告げました。守備位置から戻るイチロー選手には、球場全体から拍手が送られました。

ベンチ前では一人一人とハグをしたイチロー選手。

イチロー選手は1991年のドラフト会議で指名を受け、愛知工業大学名電高等学校からオリックス・ブルーウェーブへ入団。その打撃センスは高校時代から高く評価されていましたが、指名順位は4位でした。

1994年に登録名を本名の「鈴木一朗」から「イチロー」に変更。この年にブレイクを果たし、日本プロ野球史上初の200安打を達成しました。この年から2000年まで7年連続の首位打者獲得は前人未到の記録です。

2000年のシーズン終了後、ポスティングシステムでシアトル・マリナーズへ移籍。日本人野手として初のメジャーリーガーとなりました。当初は、日本人野手がメジャーリーグで通用するのか懐疑的な見方もありましたが、シーズン序盤から好成績を収め、9月に球団最多安打記録を更新。シーズンを通すと242安打で、当時の安打数記録歴代9位に食い込むという歴史的な数字を残しました。2004年にはシーズン262安打でメジャーリーグ新記録を樹立。デビュー以来、2010年まで10年連続で200安打を達成。

ニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズを経て、2018年にマリナーズに復帰しましたが、5月に球団と「スペシャルアシスタントアドバイザー」契約を結び、2018年シーズンの残り試合には出場しないことが発表されました。

2019年シーズンはマイナー契約でスタート。3月にメジャー契約に切り替わり、3月20日・21日に東京ドームで行われるオークランド・アスレチックスとの開幕戦に出場しました。

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なお、この試合は、菊池雄星投手のメジャーデビュー戦ともなりました。試合はヒーリーの2ランでマリナーズが先制。さらに1点を追加し、菊池投手は5回を抑えれば勝利の権利を得られるというところでしたが、5回裏2アウトで降板。

その後、後続投手も打たれてこの回2失点のマリナーズは、7回に追加点を挙げたものの同点に追いつかれました。以後、一進一退の攻防が続き延長戦に突入。延長12回表、マリナーズが1アウト満塁からサンタナのショートゴロがゲッツー崩れとなる間に勝ち越し点を入れ、勝利を収めました。

これで、イチロー選手はメジャーリーグのデビュー戦でアスレチックスに5対4で勝利し、メジャーリーグ最終戦でもアスレチックスに5対4で勝利して去ることになるそうです。