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「YouTubeが子どもの性的搾取を促進している」と批判の的に、ディズニーやEpic GamesがYouTubeへの広告を引き上げる事態に

by Christian Wiediger

老若男女がさまざまなコンテンツを消費する巨大なプラットフォームとなったYouTubeですが、「目隠しチャレンジ」や「Tide Podチャレンジ」などの危険な流行を生み出したり、YouTuberが炎上騒ぎを起こしたりと、配信されるムービーの内容がこれまでに何度も問題視されてきました。そんなYouTubeが新たに「YouTubeが子どもの性的搾取を促進している」と指摘され、批判の的となっています。

YouTube still can’t stop child predators in its comments - The Verge
https://www.theverge.com/2019/2/19/18229938/youtube-child-exploitation-recommendation-algorithm-predators

「YouTubeが子どもの性的搾取を促進している」と問題視されるキッカケとなったのは、Matt WatsonさんがYouTube上で公開した、「YouTubeは子どもの性的搾取を促進しており、それは収益化されている」というムービー。ムービーは2019年2月17日に公開され、記事作成時点で既に約200万回も再生されています。ムービーの中でWatsonさんは「YouTube上にソフトコアな小児性愛者たちのための抜け道が作り上げられている」と主張しています。

Youtube is Facilitating the Sexual Exploitation of Children, and it's Being Monetized (2019) - YouTube


Watsonさんが指摘するのは、「YouTube上で、本質的にはポルノではないものの、子どもを性的搾取するかのようなシーンを含むムービーが存在している」ということ。そういったムービーのコメント欄には「子どもを性的搾取するかのような特定のシーンをタイムスタンプで刻む人」や「若く美しい女の子がいかに美しいかについてコメントする人」が多くおり、視聴者が子どもを性的搾取する目的でそういったムービーを消費していることがよくわかります。


問題はYouTubeのレコメンデーションアルゴリズムにもあり、例えば「購入したビキニを紹介する女性のムービー」から、オススメのムービーを数回クリックするだけで、「若い女の子が遊ぶだけのムービー」にたどり着けるようになっていることが問題とされています。Watsonさんは「YouTubeのレコメンデーションアルゴリズムは、小児愛好家がお互いに連絡を取り合ったり、連絡先を交換したり、実際の児童ポルノにアクセスしたりすることを可能にすることを促進しています」とコメントしています。また、Watsonさんによれば1度もYouTubeを使ったことのないアカウントであっても、無害なムービーからレコメンデーションシステムが提案するムービーをたどって10分以内、5回以内のクリックで子どもを性的搾取するかのようなムービーにたどり着くことができるとのことです。実際、海外メディアのThe Vergeが試したところ、6回以下のクリックで「コメント欄で子どもを性的搾取するムービー」にたどり着くことができたそうです。

なお、Watsonさんがムービー内で「子どもを性的搾取するかのようなムービー」の例として指摘したものは、既に削除されているとYouTubeは声明を出しています。

Watsonさんのムービーは海外掲示板のReddit上でも話題になっています。

Youtube is Facilitating the Sexual Exploitation of Children, and it's Being Monetized (2019) : videos


YouTubeで子どもの性的搾取が問題になったのはこれが初めてのことではなく、過去にも未成年者のムービーに対して寄せられる略奪的なコメントをブロックしたり、コメント欄自体を閉じたりといった対策を講じています。

2013年にもGoogleおよびYouTubeが子どもの性的搾取に関する取り組みとして、両方のプラットフォームで検索結果に児童ポルノ的なコンテンツが表示されないようにアルゴリズムを変更したと発表しています。そのような取り組みを行っているにもかかわらず、YouTubeはいまだにプラットフォーム上から子どもを性的搾取する人々を完全に排除しきれておらず、「効果的な対処方法を見つけだせずにいる」とThe Vergeは指摘しています。

WatsonさんのムービーからYouTube上の「子どもを性的搾取するかのようなムービー」が問題となり、いくつかの企業はYouTubeへの広告の掲載を控える動きをみせています。

Epic Games pulls Fortnite pre-roll ads on YouTube following child predator controversy - The Verge
https://www.theverge.com/2019/2/20/18233132/fortnite-ads-youtube-child-exploitive-predators-google


Disney (DIS) Pulls YouTube Ads Amid Concerns Over Child Voyeurs - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-02-20/disney-pulls-youtube-ads-amid-concerns-over-child-video-voyeurs


人気バトルロイヤルゲームのフォートナイトを開発・提供するEpic Gamesが、「YouTube上からプレロール広告をすべて取り下げた」ことを明かしています。これに続き、ネスレおよびディズニーもYouTube上から広告を取り下げたと報じられており、同時にPelotonなどの企業がYouTubeに対して状況の調査を依頼していることも明らかになっています。

YouTubeはThe Vergeに対して「我々は問題となっているアカウントおよびチャンネルを削除し、違法行為を当局に報告し、違反したコメントを無効にすることで問題に直ちに対処しました」と声明を出しています。また、YouTubeの広報担当者は「未成年を危険にさらすようなコメントを含むいかなるコンテンツも嫌悪の対象であり、YouTubeではこれらを禁止する明確なポリシーがあります。やるべきことは他にもありますが、私たちは虐待を改善し、より迅速に捉えるための努力を続けています」と語っています。

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