レビュー

市販の掃除シートを装着可能な全自動床拭きロボット掃除機「ローラン MC-RM10」を使ってみた


床をから拭き・水拭きすることで、こぼしたジュースやこびりついた皮脂といった掃除機では吸い取れないような汚れも拭き取ってくれる、Panasonicのロボット掃除機「ローラン」が2019年1月20日(日)に登場しました。床拭きロボットはすでに先行品が存在しますが、ローランは独自の掃除シートではなく、市販のクイックルワイパーが使えるので入手が容易で、着脱も簡単だということで、実際に使ってみました。

床拭きロボット掃除機「ローラン」MC-RM10 | 掃除機 | Panasonic
https://panasonic.jp/soji/rollan.html

◆開封してみた
ローラン MC-RM10が編集部に到着。


中にはローラン本体、充電アダプター、シート専用パッド、専用モップ、説明書が入っていました。


ローラン本体はこんな感じの白地のシンプルなデザイン。取り外せるパーツの周囲は青く塗られています。


大きさは幅240mm×奥行き243mmで、A4コピー用紙を横向きに重ねるとこれぐらいの差があります。


高さは80mmで、交通系ICカードの長辺よりわずかに低いぐらい。


天面の操作部には電源ボタンと、クイックルワイパーを自動で外す「シート取り外しボタン」、クイックルワイパーを装着する「シート巻きつけボタン」、モップを使ったから拭き機能の「ドライモードボタン」、モップを使った水拭き機能の「ウェットモードボタン」の4つのボタンがあります。リモコンなどはないので、遠隔操作はできません。


正面はバンパーが搭載されており、掃除中に衝突したときのクッションの役割を果たしてくれます。


正面にはセンサーがあります。家具などはセンサーを使って衝突前に回避してくれるとのこと。


側面にもセンサーが搭載されています。


背面には充電用のコネクター穴がありました。


付属の充電アダプターをコンセントに挿して……


充電アダプターのプラグを本体のコネクターにブスリ。


充電中の姿はこんな感じ。ロボット掃除機で見かける充電ステーションやドックのようなものはないので、充電時はこのようにプラグを手動で差し込むことになります。


ローランの裏面はこんな感じ。専用モップとシート専用パッドを装着するための「モップローラー」と、2つのタイヤが見えます。2つのタイヤの間にはニッケル電池がセットされています。電池の寿命が近づいてきたら、自分でニッケル電池を取り外して交換可能です。


底面の前方には噴水口が備わっていました。ここから水を噴出させ、専用モップを濡らして水拭きするわけです。


底面には4箇所の落下防止センサーが備わっており、10cm以上の段差を検知し、落下を防止してくれるとのこと。


モップローラーはこんな感じで、本体に備え付けられています。


モップローラーに専用モップを装着すると、「から拭きモード」「水拭きモード」で掃除可能に。モップローラーにシート専用パッドを装着し、シート専用パッドに別売りのクイックルワイパーを巻き付けると、「シート拭き」が可能になります。


◆実際に使ってみた
洗って繰り返し使える専用モップを使って、実際に編集部を掃除してみることにします。天面から給水タンクを取り外しします。上下から指で挟むように持ち上げると……


給水タンクが取り外せました。黒い部分が本体との接続部分で、給水タンクの蓋の役割も兼ねています。


給水タンクに水を補充するには、蓋を開けて……


常温の水道水を注ぎます。


給水タンクに蓋を閉め、本体に押し込むように差し込むと、「水拭きモード」が使用可能に。「から拭きモード」や、クイックルワイパーを使った「シート拭きモード」では給水の必要はありません。


モップローラーに専用モップを取り付けます。専用モップは黄色いぞうきんのような見た目です。


裏側はこんな感じで、面ファスナー用の起毛がついています。


モップローラーを取り外すには、Rollan本体側面の「モップローラー取り外しボタン」を押し込んで……


モップローラーを指で引き抜きます。


モップローラーの青い「シート巻き上げブラシ」の下に、水平になるように専用モップをセットします。


一周ぐるりと専用モップを巻き付けて……


こんな感じで、シート巻き上げブラシに重ならないように専用モップを貼り付けます。


モップローラーをローラン本体に差し込んだら準備はOK。


起動には20秒かかるので、ロボット掃除機のようにボタンを押した瞬間に動き始めるということはなく、ちょっと待つことになります。以下のムービーからローランが起動する様子を確認できます。

床拭きロボット掃除機「Rollan(ローラン)」MC-RM10の起動時はこんな感じ - YouTube


操作部の右上のボタンを押して、「水拭きモード」で掃除を開始します。


実際に編集部で稼働しているローランは以下のムービーでチェックできます。

床拭きロボット掃除機「Rollan(ローラン)」MC-RM10に床を水拭きしてもらった - YouTube


ローランが水拭きした後の床はうっすら濡れている程度で、かたく絞ったぞうきんで拭いているような感じでした。しかし、床暖房設置の床面、白木の床、非耐水の床面、じゅうたん・ラグ・マット・畳、ワックスを厚くかけた床面、鏡面状の床、黒っぽい床には使用不可という条件付き。一般的なフローリングの家庭なら気にすることはないはずですが、ちょっと床材に凝った家で使おうと考えている場合は事前に問題ないかチェックが必要です。


ローランは床拭きをする間、モップローラーを回転させることで、常にモップのきれいな面が床にあたるようにしてくれるとのこと。ひどい汚れを拭いた後、同じ面で床を拭き続けると汚れが拡大するおそれがありますが、ローランではそんな心配は無用というわけです。


掃除した後の専用モップはこんな感じになりました。モップローラーの回転機能のおかげか専用モップの全面に汚れが付着しています。編集部の床はルンバが毎日掃除してくれているはずですが、吸い込んで掃除するルンバでは掃除しきれない汚れをキャッチしてくれるようです。


掃除後は専用モップを取り外して、水で洗います。ゴミを絡め取っているのか、キレイにするにはゴミを1つ1つ手で取る必要がありました。


風通しのよい場所において、乾燥させます。


ローランはケチャップ、マヨネーズ、ソースなどの粘性の強い調味料や、サラダ油・オリーブオイルなどの油類の拭き取りには適していないとのこと。何かをこぼしてしまった場合には、ローランに任せずに手動で拭き取る必要があるようです。


自宅で使ってみた
実際に編集部員の自宅で使ってみることに。同様に水拭きモードで使用してみます。


ローランが自宅を掃除するところをタイムラプス撮影している様子は以下のムービーで確認できます。ローランが床面を隅々まで掃除してくれているのがよく分かります。

床拭きロボット掃除機「Rollan(ローラン)」MC-RM10が自宅を掃除するところをタイムラプス撮影してみた - YouTube


ローランは玄関の段差もしっかり検知して、ちゃんと回避してくれます。


しかし、窓枠の段差に引っかかってしまい、移動不能になることもありました。


自宅を掃除した専用モップはこんな感じ。床面積が狭く、掃除時間が短かったせいかゴミはモップの一部にだけ付着していました。この部屋もルンバ642が毎日掃除してくれているはずなのですが、やはり掃除機では吸い取りきれていない汚れがこれだけあったというわけです。


◆シート拭きモードを使ってみた
ローランにはモップを使うモード以外に、クイックルワイパーを装着して掃除してくれるモードもあります。


モップローラーにシート専用パッドを取り付け、本体にセットします。


シート巻きつけボタンを押し、「ピッ、ピッ、ピッ」という音が鳴ったら本体をクイックルワイパーの上に載せ、もう1度シート巻き付けボタンを押します。実際にクイックルワイパーをローランに装着している様子は以下のムービーでチェック可能です。

床拭きロボット掃除機「Rollan(ローラン)」MC-RM10がボタン1つでクイックルワイパーを巻きつけるところ - YouTube


クイックルワイパーを巻きつけて、シート巻き付けボタンを押すと「シート拭き」がスタートします。シート拭きでは専用モップを使った拭き掃除と違い、モップローラーの回転調節機能がなく、シートの汚れた面で再度床を拭いてしまう可能性があるとのこと。


代わりに、使い終えたクイックルワイパーを触れることなくゴミ箱に捨てられる「シート取り外し機能」があります。実際にシート取り外し機能を使って、クイックルワイパーを捨てている様子は以下のムービーで見ることができます。

床拭きロボット掃除機「Rollan(ローラン)」MC-RM10が掃除済みのクイックルワイパーを自動で取り外してくれているところ - YouTube


ちなみに、クイックルワイパーの取り外しに失敗することもあります。失敗しても、シート取り外しボタンをもう1度押せば、ちゃんと取り外しに成功しました。以下のムービーを見るとクイックルワイパーの取り外しに失敗するとどうなるのかがよくわかります。

床拭きロボット掃除機「Rollan(ローラン)」MC-RM10がクイックルワイパーの取り外しに失敗している様子 - YouTube


編集部の床をクイックルワイパーでシート拭きするとかなりの汚れが取れました。専用モップを毎回手洗いするのは面倒なので、クイックルワイパーを使うとかなり手軽に床拭きができるようになります。


床拭きロボット掃除機「ローラン」MC-RM10はAmazon.co.jpやパナソニック公式通販サイトなどから購入可能です。記事掲載時点でAmazon.co.jpでの価格は税込4万6850円となっていました。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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