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フェイクニュース拡散防止のためFacebook傘下のチャットアプリWhatsAppでメッセージ転送に制限

by Rachit Tank

衝撃的なニュースを耳にすると、その真偽を確かめる前につい友人・知人に話してしまい、結果としてフェイクニュースや誤った情報の拡散に手を貸してしまうことがあります。これをシステム的に食い止めるため、Facebook傘下にあるチャットアプリ「WhatsApp」で、メッセージ転送可能なグループ数に制限がかけられることになりました。

WhatsApp limits forwarding message to five chats globally | tech | Hindustan Times
https://www.hindustantimes.com/tech/whatsapp-to-cap-message-forwarding-to-5-chats-globally-to-curb-rumours/story-T2kmTaZlm5ifpfGoKEPL9I.html


WhatsApp limits message forwarding to 5 individuals or groups to curb spread of misinformation | VentureBeat
https://venturebeat.com/2019/01/21/whatsapp-limits-message-forwarding-to-5-individuals-or-groups-to-curb-spread-of-misinformation/

制限は、先行して2018年7月からインドで適用が始まっていたもの。インドでは上限が「5グループ」に制限されていましたが、今回、世界中に適用されるのは「20グループ」制限となります。


インドで先行導入されたのは、2018年6月にインド・アッサム州で「よそ者が児童誘拐をしている」という噂が流れた結果、男性2人が集団リンチを受けて死亡する事件が発生したためです。WhatsAppにとって、インドは2億人のユーザーを抱える主要市場であり、政府から不満の声が上がったことで対策せざるを得なくなったという側面もあるようです。

1グループに256人が参加できるWhatsAppでは、インドの「5グループ」制限でも転送可能な人数は最大1280人に達します。そのメッセージを受信した人がそれぞれさらに転送した場合は相当拡散しそうですが、WhatsAppの広報担当者によると、6カ月にわたるテスト運用の期間中、世界の転送メッセージ数は25%減少したとのことです。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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