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Googleが所有していた「Duck.com」ドメインがついにDuckDuckGoのものに、長年の混乱に終止符


検索エンジンサービス「DuckDuckGo」と関連が高そうなドメイン名「Duck.com」を商売敵のGoogleが所有することで軽い混乱が生じていた問題で、Googleがドメインの所有権をDuckDuckGoに引き渡したことが明らかになりました。

Confirmed: Duck.com Transfers to DuckDuckGo - NamePros
https://www.namepros.com/blog/confirmed-duck-com-transfers-to-duckduckgo.1113728/

DuckDuckGoはGoogleと同じく検索エンジンを提供している企業ですが、「プライバシーの保護」と「ユーザーの情報を記録しないこと」をGoogleとの最大の違いとして打ち出しています。サイトのトップページでも日本語で「あなたのデータが売り渡されることはありません」と明言されています。

DuckDuckGo — プライバシーをシンプルに。
https://duckduckgo.com/


そのDuckDuckGoとの関連を感じさせるようなドメインを競合企業であるGoogleが所有していた理由は、2010年にOn2 Technologies(旧「Duck Corporation」)を買収し、On2が保有していたドメイン「Duck.com」をGoogleが引き継いだことに端を発します。

現に、これまでブラウザに「duck.com」と入力してアクセスすると、GoogleがOn2について説明するドメイン「On2.com」にリダイレクトされる状況が存在していたとのこと。自社の名前とよく似たドメイン名をGoogleに所有されたDuckDuckGoにとっては面白くない状況だったわけですが、2018年7月には状況が変化し、duck.comのランディングページにDuckDuckGoへのリンクが加えられるなどの変化が起こっていました。

グーグル、「Duck.com」類似ドメインめぐり競合「DuckDuckGo」へのリンクを掲載 - CNET Japan
https://japan.cnet.com/article/35122852/

このたびめでたく、Duck.comドメインの所有権がGoogleからDuckDuckGoに移転したことで、混乱した状況に終止符が打たれることになりました。DuckDuckGoのCEO、ガブリエル・ワインバーグ氏は「Duck.comの所有権をDuckDuckGoに移動させることをGoogleが選んだことに喜んでいます。Duck.comドメインがDuckDuckGoのものになることで、ユーザーはより簡単にDuckDuckGoを利用できるようになるでしょう」と述べています。

なお、この所有権移転について金銭の授受等があったかどうかについては明らかにされていません。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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