取材

大麻が解禁されたカリフォルニアの大麻ショップは想像以上にファッショナブルでした


アメリカではカリフォルニア州など一部の州で嗜好用の大麻が解禁され、2018年10月にはカナダ全土で解禁されるなど、大麻合法化が世界的なトレンドになりつつあります。大麻販売の現状はどうなっているのかを調べるべく、アメリカ・ロサンゼルスの大麻ショップを訪れると、アングラな印象を一切感じさせない、ファッショナブルかつシステマティックな販売が行われていました。

ロサンゼルス・ダウンタウンの離れにある、大麻ショップを目指して40号線のバスに乗車しました。


最寄りのバス停に到着。すっかり日も暮れてしまいました。たいていの大麻ショップは治安があまりよくない立地のようなので、日の明るいうちに訪れる方がベターです。


バス停から少し歩いた場所にあった「WONDERLAND」という名の店。


場所はココ。


大きな駐車場を完備しており、客はみな自動車で訪れているようでした。


建物はなぜか有刺鉄線で取り囲まれていました。


入口から中に入るとセキュリティゲートがあり……


店に入るには金属探知機のチェックをくぐる必要があります。ブザーが鳴ると、屈強な男性が「こっちにこい」と個別に呼んで、ボディチェックをしていました。なお、セキュリティゲートをくぐると身分証明を求められたのでパスポートを提示しましたが、パスポート番号などをひかえられることはありませんでした。


店内はカバンなど荷物の持ち込みは禁止。入り口にあるロッカーに荷物を入れることになりますが、ロッカーは数に限りがあるので手ぶらで訪れるのが無難です。


入口のセキュリティチェックを通過すると、店内に移動できます。


この店は壁沿いにカウンターと商品が入ったガラスケースが並べられているスタイルです。


店内は非常に清潔で、メニューはまるでファストフード店のよう。


ガラスケースの中には、植物の大麻ではなく、ファッショナブルな商品が多数展示されていました。もちろんすべて大麻の成分が入った製品です。


一般的なタバコと変わらないパッケージ。大麻と言われなければ気づかないかも……。


電子タバコのようなスタイルの大麻製品もある模様。


その他にもドリンクタイプの大麻


ガミーと呼ばれるグミのようなお菓子タイプ


チョコレート


クッキーなど、初心者でも抵抗なく手が出せそうな商品が揃えられていました。


もちろん葉巻タイプ(ジョイント)もあり。さまざまなフレーバーがあるようです。


また、展示はされていませんでしたが、大麻の種や濃縮ワックス、バッズ(乾燥大麻)を購入することも可能で、種類はリストに明記されていました。


アンダーグラウンドな印象を感じさせない店内ですが、ドクロのディスプレイはシャレています。


カウンターで応対してくれるスタッフの順番待ちの列にもドクロの足跡がありました。


この店での大麻の購入方法は、対面式販売です。カウンターでスタッフと相談して商品を決めると、伝票が手渡されるので、その伝票を別の窓口に持っていき、代金を支払ってレシートをゲット。その後、再びカウンターでレシートと引き換えに商品を受け取る、というシステムになっていました。


ちなみに大麻商品は独特の強い香りがあるため、プラスチック製のパックに入れられるようでした。


なお、大麻商品にはカリフォルニア州税やロサンゼルス市税など、合計で34.5%の税がかかりますが、10%分は店がカバーしてくれるので、商品にかかる税負担は24.5%になっているそうです。


店員のブラッドリーさんに話を聞くと、この店は5年ほど前に「プライベートで」オープンしていたとのこと。2018年にカリフォルニア州で大麻が解禁されて以降は、旅行客も含めて客足が増え、ビジネスは好調だそうです。「いろいろある中でお気に入りは?」と聞くと、スモーク(ジョイント)が最も好きだと答えてくれました。

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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