無料ダウンロード可能な小学1年生が書いた字を元に作成したフォント「全児童フォント(フェルトペン)」

小学1年生の児童が実際に書いた手書き文字をベースにした「全児童フォント(フェルトペン)」が公開されています。無料版もありで、英数字、カタカナ、ひらがなだけでなく漢字も収録しており、商用利用も可能です。

『全児童フォント（フェルトペン）』（無料版・有料版）を公開しました。 – たぬきフォント
http://tanukifont.com/zenjido/

「全児童フォント(フェルトペン)」は上記のページの下部からダウンロード可能。有料版(1410円)と無料版があったので、無料版をダウンロードしてみます。

「Zenjido_PenLMT_1_00.zip」がダウンロードされるのでExplzhなどを使って解凍。

「ZenjidoJP-FeltPenLMT.otf」が現れるので……

右クリックでインストールすればOK。

ということで実際に全児童フォントを使ってみました。英数字、ひらがな、カタカナ、漢字に対応していますが、「戯画人」と漢字で表記しようとするとなぜか「戯」の文字が塗りつぶされた状態になっていました。

全児童フォントは有料版・無料版がありますが、作者のたぬき侍さんによると、無料版は「難しい漢字には子供が描いた…ウ…黒いソフトクリームが上乗せで表示されます」とのこと。なので、太宰治の「走れメロス」を全児童フォントで書くと色んな部分がふわっとした感じになります。

有料版を使うと、難しい漢字でもちゃんと表示されます。

無料版が小学校で習う教養漢字1000字ほどを収録しているのに対し、有料版は6700字ほどの漢字を収録しているとのこと。

たぬき侍さんのTwitterアカウントには、実際にフォントを作成している最中の漢字たちもアップされていました。

フォントの文字は当時小学1年生だった、たぬき侍さんの息子さんによるもので、「Wii Uを買ってあげる」という約束と引き替えに書いてもらったとのこと。そして、その後5年かけて作成されたという全児童フォントは、ほんわかした雰囲気もありつつ、使い方によっては不気味なニュアンスも出せそうです。

なお、フォントは有料版・無料版ともに、個人、商用問わず、ウェブサイト、印刷物(同人誌を含む)、画像、動画映像、フォント埋込みPDFで使用可能。ただし、PCアプリケーションへのフォント埋め込みや出版者で発行する書籍などについては有料版・無料版で規約が異なるので、ここから確認してください。