知らぬ間に想像のつかない数字になっている世界各国の人口について

フィリピンの人口が1億人を越えたときも衝撃でしたが、次いでエチオピアも人口が1億人を越えていました。大きな変化のない日本に比べて世界各国、特に途上国の人口の変化はダイナミック。こまめに記憶をアップデートしないと、世界の速さに取り残されてしまいます。

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。約3年ぶりに世界各国の人口を確認したら「しばらく見ない間に大きくなって」と久しぶりに孫に会うおじいちゃん、おばあちゃんの気持ちになりました。みなさんの記憶にある世界各国の人口、アップデートしていますか？

◆2015年4月

ネットを眺めていたら2014年7月にフィリピンの人口が1億人を突破していたとあって、かなりの衝撃を受けました。それまではベトナムと同じくらいで8000万人～9000万人くらいの人口という認識でした。

フィリピン、人口1億人突破　高成長支える　　:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM27H0D_X20C14A7FF8000/

フィリピン政府の人口委員会は27日、同国の人口が1億人を突破したとの推計を発表した。フィリピンの人口は2010年時点の国勢調査で約9234万人だったが、年に約2%ずつ増えている。毎分3人の子供が生まれているとの推計に基づく計算で、27日に1億人を突破したという。

2015年4月、このニュースに気付きました。そういえば長い間、世界各国の人口をチェックしていませんでした。記憶をアップデートが必要だったので、その時点で人口の多い世界の国々トップ20を調べた記事を自身のブログに投稿しました。

データのソースはWikipediaの英語版を使いました。

List of countries and dependencies by population - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_and_dependencies_by_population

各国政府のオフィシャル情報を逐一反映しているので、それぞれの国の最新の人口を把握できます。反面、統計日時がバラバラになるので人口順位は公平ではない部分があります。世界各国の人口については世界銀行、国連、IMFなどもデータを公表しているので、よかったらそちらも併せてご覧ください。日本の代わりにメキシコを人口10位とするデータもあります。

このときは次のような結果でした。

近い将来に人口が1億人を突破しそうなのはベトナム、エチオピア、エジプトの3ヶ国。そしてコンゴ民主共和国(旧ザイール)も、まだまだ発展途上なので、人口が増えていく可能性が高そうでした。

◆2018年7月

2018年7月、前にチェックしてから3年以上過ぎていました。そうしている合間にも世界各国の人口は大きく変化しています。同じソースで比較したかったのでデータは引き続きWikipediaの英語版を使用。7月29日時点のデータです。

エチオピアの人口が1億人を突破。エジプトもベトナムも1億人の大台目前。コンゴ民主共和国は8400万人と人口増加が加速しています。パキスタンが2億人を突破。アフリカ一番の人口大国ナイジェリアも2億人までもうちょっとです。1位中国と2位インドの差も迫りつつあります。隣り合ってるイラン、トルコの8000万人越えも感慨深いものでした。

人口減少は日本のみ。日本同様に少子化問題を抱えていたロシアは国を挙げた子育て支援制度によって出生率が改善、人口増加に転じています。

◆世界各国の人口で語りたい
せっかくなので、世界各国の人口について抑えておきたいポイントを語らせてください。数字は同様にWikipediaです。

ヨーロッパの国々は、人口はそれほど多くありません。西欧の主要国はドイツ：8274万人、フランス：6727万人、イギリス：6604万人、イタリア：6048万人、スペイン：4665万人といった感じ。東欧はウクライナ：4227万人、ポーランド：3842万人で人口大国になっています。北欧はフィンランド：551万人、ノルウェー：530万人といずれも人口が少ないという認識でしたが、スウェーデンが1016万人と、1000万人の大台を突破していました。

インドネシア：2億6501万人、フィリピン：1億623万人、ベトナム：9466万人、タイ：6918万人という順で合計10カ国、約6億4000万人を抱える東南アジア諸国連合(ASEAN)の人口は魅力的で、発展途上な分だけこれからが楽しみになります。軍事独裁からの改革開放の進むミャンマーも5386万人と最後のフロンティアとして十分なポテンシャルを秘めていました。

東アフリカはケニア：5095万人、タンザニア：5419万人、ウガンダ：3882万人という3カ国の人口に目をみはるものがあります。ここは認識をアップデートしていなかったので、それぞれマイナス1000万人くらいの認識でした。この3カ国にブルンジ、ルワンダ、南スーダン(2016年3月加盟)という6カ国は東アフリカ共同体(EAC)として経済統合を進めています。

南米は広大な面積をほこるブラジルが人口も2億937万人で1位。2位はコロンビアで4987万人、3位にはアルゼンチンが4449万人で続きます。南米の国々は国土面積の割にそれほど人口を抱えていません。

筆者が学校で習ったオーストラリアの人口は2000万人を下回っていました。ところが2000年代半ばに2000万人を突破。そして、現在では2500万人を越えてきています。移民受け入れが盛んな国とはいえ、新しく生まれてきた子どもを含め、国民の5人に1人が経歴15年以内の「新オーストラリア人」という社会は想像がつきません。

海外を旅するなら、その国の人口を知っておいて損はないでしょう。人口が多い国ほど物価は安くなっていました。1人あたりのGDPという数値はありますが、低所得者が多ければそちらに物価は振れるので人口の把握は大事。南部アフリカ走行中はボツワナなら230万人、ナミビアなら241万人と面積の割に人口が少ないことは知っていたので荒野のキャンプも少しは安心できました。

アフリカ、南アジア、東南アジアあたりの国々は爆発的に人口が増えていっています。みなさんの記憶にある世界各国の人口、アップデートされていましたか？

(文・写真：周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
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