自撮りできる背面ディスプレイを備え前カメラを撤去した真の全画面スマホ「nubiaX」降臨

スマートフォンの大画面化競争はとどまるところを知らず、完全ディスプレイ化まで残すはフロントカメラの撤去のみ、というところまで来ました。背面に有機ELディスプレイ(OLED)を備えることで、最後の砦であるフロントカメラを取り去った変態スマートフォン「nubiaX(Nubia X)」が登場しました。

nubiaX——努比亚手机官网
https://www.nubia.com/nubiaX

フロントカメラの撤去には各社が苦心しており、AppleはiPhone Xで「ノッチ(切り欠き)」ディスプレイを採用し、OPPOは「Find X」でスライド機構のフロントカメラを提案するなど、様々なアイデアが出されています。

進化のペースが急速に鈍化したスマートフォンでは、「フルディスプレイ」化は最後のフロンティアとばかりに各社が試行錯誤する中、中国のNubiaは「セルフィーもリアカメラで撮ればよい」とばかりに、リアにセルフィー用の有機ELディスプレイを搭載する端末「Nubia X」を発表しました。

Nubia XはSoCにQualcommのSnapdragon 845、6GB/8GBメモリ、64GB/128GB/256GBのUFS2.1ストレージ、3800mAhの大容量バッテリーを搭載し、防水にも対応。なお、OSはAndroid 8.1 OreoベースのNubia UI 6.0.2で、SDカードなどの拡張スロットはありません。

そして、フロントカメラを排除したおかげで画面占有率が93.6％という1080×2280ピクセルの6.26インチのノッチのない液晶ディスプレイを搭載してます。

サイズは73.3×154.1×8.4mmで、2画面を備えるにもかかわらず重量は181gに抑えられています。そして、端末の両サイドに指紋認証機能を搭載し、どちらの手で持った状態でも指紋認証でロック画面を解除可能です。

フロントカメラを撤去したNubia Xは、背面に720×1520ピクセルの5.1インチ有機ELディスプレイを搭載。この背面ディスプレイはセルフィー時に活用できるだけでなく、時計を表示させたりデザインアイコンを表示してもOK。さらに通常ディスプレイと同じくネットサーフィンすることさえ可能。5%のバッテリー残量でもサブディスプレイは3時間表示できるとのこと

Nubia Xの両面ディスプレイの使い勝手は以下のムービーで確認できます。

セルフィー用も兼ねるリアカメラは2眼仕様。F値1.8・1600万画素のサブカメラ、F値1.7・2400万画素のメインカメラを搭載し、オートフォーカスやAI機能による画像補正にも対応。240fpsでのスローモーション撮影も可能です。

AIによる自動調整で明るさなどを最適化して美しい写真が撮影できます。

さらにセルフィー用に1万通りのシーンを演出する「AI Portrait 2.0」によって、セルフィーの美しさを追及しているとのこと。

Nubia X最大の特長である背面の有機ELディスプレイは、ゲーム用のタッチパッドにも活用できる「Full Touch」機能を備えるとのこと。

Nubia Xの背面ディスプレイでゲームをする様子は以下のムービーでも確認できます。

【Nubia X unboxing 努比亚X 开箱上手】一台手机，双重体验，妈妈再也不用担心我近视了 - YouTube


Nubia Xは深空灰、黑金版、蓝金版、海光蓝の4色展開で、メモリ/ストレージが6GB/64GBのモデルが3299元(約5万3000円)、最上位の8GB/256GBのモデルが4299元(約7万円)。中国で2018年11月5日に発売され、その他の地域での発売については未定です。