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1日たったの10分間行うだけで幸福度を高められる方法

by Ben White

わずか6つの簡単な質問で、下手をするとカップ1杯のコーヒーを飲みきるよりも短い時間で日々の幸福度を高めることができるとして、BBCが「幸福になるために1日10分間だけ行えばOKな精神的なエクササイズ」を紹介しています。

BBC - Future - How a daily 10-minute exercise could boost your happiness
http://www.bbc.com/future/story/20181016-how-to-boost-your-mood-with-one-10-minute-exercise

精神病と診断されていようがいまいが、日々のストレスは人生における幸福度を簡単にすり減らしてしまいます。そんなストレスフルな現代社会で、ストレスに耐え、より幸福に生きるためのひとつの解決方法となりうるのが「ポジティブ心理学」と呼ばれるものです。イングランドのセントラル・ランカッシャー大学で講師を務めるサンディ・マン氏は、日々のせわしなく過ぎていく時間の中に、ポジティブ心理学を取り入れるための方法を紹介しています。

日々の生活における幸福度を高めるための方法として、マン氏が推奨するのが以下の6つの質問を自分自身に問いかけるということ。この6つの質問は膨大な量の科学的研究を基にして作られたもので、日々のちょっとした時間で自分自身を再評価するというものです。

1:日常の平凡な出来事でもよいので、どんな経験が自分に喜びを与えたか?
2:自分がどのような称賛やフィードバックを受けたか?
3:純粋に幸運だと感じた瞬間はいつか?
4:どんなに小さなものでもよいので、自分が達成したことは何か?
5:何が自分に感謝を感じさせるか?
6:これまで優しさをどのように表現したか?

毎日上記の6つを自分自身に問いかけ、1日の中で自分自身がどのような感情を抱いたかを再評価するというのがマン氏の推奨する精神的なエクササイズです。毎日少しの時間を取ることで、ゆっくりと自分自身の考え方を変えていくことが可能になるそうです。気分が落ち込むと、自分自身にとっての正しい道のりを簡単に見失ってしまいますが、日々の幸福や感謝に心を向けることで、ストレスやうつで自分を見失わないようにするというのがこの6つの質問というわけ。

by Lidya Nada

マン氏によると、この6つの質問を行えばすぐに何らかの恩恵を実感できるようになるというわけではないのですが、将来的に訪れるであろう困難な状況にうまく対処できるようになる可能性は十分にあるとのこと。人間は連想記憶によって悪い出来事が起こると暗い気持ちに陥り、別の不幸な出来事を思い出したりストレスを感じたりしてしまうものですが、マン氏の6つの質問を実施していれば、ストレスなどからくる精神的な悪循環から簡単に抜け出せるようになるとのことです。つまりマン氏の6つの質問は、日々のストレスに延々と頭を悩ませるのではなく、自分自身に目を向けてネガティブな出来事が起きてもすぐにポジティブに切り替えられるようにするための日々のトレーニングというわけ。

特に6つ目の質問は、親切さに関する最新の研究に基づいて設定されたものだそうです。最新の調査によると、無私無欲の行動は周囲の幸福を増やすだけでなく、自分自身の気分を高めることにもつながることが明らかになっています。例えば、見知らぬ人を助けるために少しのお金を費やすことは、同じだけのお金を使って自分自身を治療するよりもずっと大きな幸福度を得ることにつながるそうで、そういった科学的根拠を基にマン氏は6つの質問を提唱しています。

by Kira auf der Heide

科学的研究を基に作られた6つの質問ですが、これらを行うことで劇的な変化が起きるわけではなく、うつ病に苦しむような人はプロの医療行為を受ける必要がある、とマン氏は主張しています。しかし、重度の臨床症状とは診断されていないものの、ストレスを感じていたり日々暗く落ち込んだ気持ちになったりするという人は、6つの質問で日々を再評価することで、より明るい気持ちに戻ることができるとのことです。

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in メモ, Posted by logu_ii

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