セサミストリートのバートとアーニーはゲイで「仲のいいカップル」と脚本家、ただし公式は否定

by v i p e z

「セサミストリート」の中でルームシェアをするキャラクター、バートとアーニーが「仲のいいカップル」であることを脚本家が述べました。長年「バートとアーニーはカップルなのではないか？」とウワサされており、2011年には2人の結婚式を求める嘆願書で署名が集められたこともありました。

EXCLUSIVE: Are Bert & Ernie a couple? We finally have an answer… / Queerty
https://www.queerty.com/exclusive-bert-ernie-couple-finally-answer-20180916

Sesame Street Responds to Claims That Bert and Ernie Are Gay | Time
http://time.com/5399940/sesame-street-bert-ernie-gay/

Sesame Street writer confirms that Bert and Ernie are a gay couple
https://mashable.com/article/sesame-street-bert-ernie-gay

セサミストリートのバートとアーニーは作中において同じアパートの部屋でルームシェアをしているキャラクターで、いたずらの多いアーニーを気むずかしいバートが怒りつつも最後には許す、というやりとりが頻繁に描かれています。この2人が同性愛者なのではないか？というウワサはかねてから存在しました。

2018年9月16日付で、インターネットメディアのQueertyは、セサミストリートの脚本家であるMark Saltzmanさんへのインタビュー記事を公開しました。Saltzmanさんは1981年から1990年までセサミストリートの脚本家をつとめた人物で、映画編集者のArnold Glassmanさんと、Glassmanさんが2003年に亡くなるまでの20年間を共に過ごしました。

記事の中で、インタビュアーはSaltzmanさんに「脚本を書いている時、バートとアーニーをゲイのカップルだと考えたり、そのことについての疑問を持ったりしたことはありますか？」と質問。これに対しSaltzmanさんは「私はバートとアーニーを書く時に、大きなアジェンダを掲げていませんが、彼らの関係がそうだといつも感じていました」「彼らに対して、他の文脈を当てはめることができません」「『仲むつまじいカップル』以外の方法で彼らを書く方法を知りたいとは思いません」と語り、バートとアーニーの関係が、自分とGlassmanさんの関係を反映していると述べました。

by See-ming Lee

さらに、「バートとアーニーの関係は、いろんな意味であなたたちの関係と似通ったところがあったのですね？」と聞かれると、「はい。私の人生にはバートとアーニーの関係があったのです。それが浸透しないことなんてことありますか？」「ヘッドライターに、『これは私とパートナーについて書いているんですよ』なんて言ったことはありませんが、この2人のキャラクターはゲイの視聴者に対して訴えかけています」とも語っています。

子どもの発達について研究するDeborah Temkinさんはこのニュースについて「バートとアーニーが現実のカップルの生活をベースにしていると事実に、笑顔になりました」と投稿。

このニュースが「今の時代において、大きな文化的イベント」だと語る人も。

一方で、映画監督のFrank Oz氏は「Saltzmanさんがバートとアーニーをゲイだと感じたり、そうでないと感じたりするのは問題ないのですが、なぜこのような質問が必要なのでしょうか？そんなに重要なことですか？ゲイかどうかで線引きする必要がなぜあるのでしょうか？人には、ゲイかストレートか、以上の多様さがあります」とコメントしました。

ただし、Saltzmanさんのインタビュー記事が話題になると、セサミストリートを提供するNPO法人・Sesame Workshopの公式Twitterは「バートとアーニーは親友」「私たちは未就学児に『全く違う人同士でもいい友だちになれる』と教えるために作られました」「彼らはパペットであり性的指向を持ちません」と投稿。Saltzmanさんの語った内容は公式の見解ではないことを強調しました。