ソフトウェア

最初のGoogleロゴを製作するのに使われた画像編集ソフト「GIMP」が1000万円超の寄付を受ける


GNUプロジェクトの一部であるGNOMEが、既存の認証局の代替を目指す分散型の無許可のネーミングプロトコルを開発するHandshakeから40万ドル(約4400万円)の寄付を受け取りました。そして、この寄付金のうち10万ドル(約1100万円)を、同じGNUプロジェクトの一部である画像編集ソフト「GIMP」の口座に移したことを明かしています。

GIMP receives a $100K donation - GIMP
https://www.gimp.org/news/2018/08/30/handshake-gnome-donation/

GNOMEに寄付を行ったHandshakeは、すべてのピアがルートゾーンの管理を検証し、担当しているDNSと互換性を持つという分散型の無許可ネーミングプロトコルです。既存の認証局の代替案を作成することを目的としたもので、DNSプロトコルの代替となるのではなく、ルートゾーンファイルとルートサーバーを公開コモンで置き換える、というもの。

Handshake


Handshakeからの寄付金の一部をGIMPに提供したGNOMEは、エレガントで効率的で使いやすいように設計されたデスクトップ環境です。GNUプロジェクトの一部として無料で公開されています。

GNOME – An easy and elegant way to use your computer, GNOME 3 is designed to put you in control and get


そして、GNOMEから10万ドルの寄付金を提供してもらったというGIMPは、無料で使えるオープンソースの画像編集ソフトです。GNOMEと同じGNUプロジェクトの一部として配布されているもので、Googleの最初のロゴはこのGIMPで作られたことが知られています。

GIMP - GNU Image Manipulation Program


GIMPは寄付を行ったHandshakeおよび、寄付金の一部をGIMPに提供してくれたGNOMEに感謝の意を示し、寄付金は開発チームのコアメンバーが使用するハードウェアのアップグレードや、オープンソースの画像編集ソフトに関する国際会議であるLibre Graphics Meetingに参加するための費用として使用する、としています。

Libre Graphics Meeting – Seville – April 26th to 30th 2018

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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