ソフトウェア

AI製フェイクポルノで問題となった技術を「新しいサービス」に利用するポルノ映画製作会社が登場


AIを使ってムービー内の人物の顔を違和感なく別の人物に入れ替えることができる「DeepFake」技術が登場して以来、AV女優の顔を有名女優に入れ替える「フェイクポルノ」が急増して問題となりました。その後、多くのポルノサイトなどにアップロードされているフェイクポルノが削除されることにもつながっていて、「DeepFake=問題のある技術」と広く認識されることになりました。そんな中、ポルノ映画製作会社のNaughty Americaは、DeepFake技術を使った「新しいサービス」をスタートさせています。

Naughty America will use deepfakes to edit customers into porn films
https://mashable.com/2018/08/21/naughty-america-porn-deepfakes/

Naughty Americaが開始したサービスは「ポルノ作品内に登場する人物の顔を視聴者自身の顔に入れ替える」というもの。このサービスでは、人物以外を変更することも可能で、ムービーの背景を視聴者自身の部屋に変えてしまうことが可能になるとしています。


また、サービスにかかる費用は要望に応じて金額が変わってくるものの、数百ドル(数万円)~数千ドル(数十万円)で対応可能とのこと。また、費用を支払うだけで人物の入れ替えが可能になるわけではなく、出演させる人物やポルノ作品内に登場させるもの(部屋など)の画像データやムービーデータを大量にNaughty Americaに提供する必要があります。

しかし、このサービスは別れた元恋人や元結婚相手のフェイクポルノを作り、インターネット上に公開して当人を攻撃する「リベンジポルノ」に利用される可能性が考えられます。これに対応するため、Naughty Americaは「作品内に人物を登場させたいと考えているお客様には、出演する人物の顔写真付きの身分証明書の提示をお願いしています」と述べており、リベンジポルノとして利用できないように配慮していると説明しています。


同社のCEOであるアンドレアス・フラノプーロス氏は「エンターテイメントの未来はパーソナライズ化です」と述べており、消費者自身が登場できる作品を制作することができなければ、今後業界内で生き残っていくことは難しいと考えているようです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「フェイクポルノはリベンジポルノよりもダメージが大きい」と弁護士が指摘 - GIGAZINE

AIがAVの顔面部分に有名人を合成する「フェイクポルノ」を有名ポルノサイトのPornhubが削除 - GIGAZINE

AIが作る顔合成ポルノ「フェイクポルノ」がついに誕生の地Redditでも禁止に - GIGAZINE

AI製「有名女優のポルノ」が爆増 - GIGAZINE

ディープラーニングを使った驚異のムービー編集技術「Deep Video」では人の表情や頭・目の動き、まばたきまで別の人に移植可能 - GIGAZINE

in ソフトウェア,   Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.